文部科学省は4月8日午後、高校の外国への修学旅行や外国からの教育旅行の受入れになどを調査した平成25年度の結果を発表した。この調査は、昭和61年から隔年で調査している「高等学校等における国際交流等の状況について」の統計で、今回で14回目となる。

なんと台湾へは、アメリカ(260校、3万5,168人)、シンガポール(167校、2万3,571人)に次ぐ第3位となり、140校、2万829人が訪問していた。前回(平成23年度)の調査では78校、1万2,762人だったから、学校数で62校(179%)、参加者数で8,067人(163%)も増え、大躍進と言ってよい。

4位はマレーシア(132校、2万614人)、5位がオーストラリア(149校、1万9,755人)だった。

これまで上位を占めてきた韓国は、前回の3位(167校、2万833人)から6位(112校、1万2,037人)に落ち、台湾と韓国が入れ替わった調査結果となっている。

中国の落ち込みは半端ではない。激減と言ってよく、前回の7位(84校、9,312人)から12位(18校、1,626人)となっている。

日本から台湾への修学旅行が大幅に増加している一方、台湾からの教育旅行で来日するケースも大幅に増えている。

もともと台湾からの教育旅行者数は少なくなく、平成20年度は韓国の8,910人(169校)に次ぐ7,320人(163校)だった台湾は、23年度は3,494人(101校)で韓国の3,475人(138校)を抜いてトップに立ち、25年度は1万1,382人(310校)と激増、2位韓国の5,567人(193校)をWスコアで大きく引き離す結果となっている。

本会では、これまで日台の姉妹都市や鉄道などの提携について、HPやメールマガジン『日台共栄』誌上でできるだけ詳しく伝えるように心がけてきたが、東日本大震災以降、その数も分野も大幅に増えている。姉妹都市提携は1979年から
35件あるが、なんと2012年以降に結ばれたのが17件にもおよぶ。鉄道提携に至っては、全12件のうち2013年以降に結ばれたのが11件となっている。

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歴史問題や尖閣問題などを抱える日中関係、竹島問題や慰安婦問題、産経新聞ソウル支局長問題などを抱える日韓関係の現状をみれば、台湾の親日ぶりは群を抜いている。最良の関係と言っても過言ではない。日本から台湾への修学旅行、台湾から日本への教育旅行の大幅増加も、この現象を的確に反映している。心の底から祝意を表したい。