20170208-011995年2月28日、台湾の李登輝総統は国家元首として2・28事件の犠牲者と遺族に対して「政府が犯した罪」を認め、初めて謝罪の意を表しました。2006年には、張炎憲・国史館館長たちの地道な実証研究により、最大の責任は国民党政権最高権力者の蒋介石にあったことが判明しています。

1947年2月28日、闇タバコ取締事件が民衆のデモを引き起こし、台北から台湾全土に広がっていった2・28事件では、実に多くの優れたエリートや前途有為の若者たちを中心に約3万人が無実の罪で虐殺されました。

王明理さんの伯父の王育霖氏もその犠牲者の一人でした。王育霖氏は、王明理さんの父で台湾語研究者だった王育徳・明治大学教授の実兄。東大法学部在学中、高等文官司法科試験に合格。台湾人初の検事として京都地検につとめていたとき、京大在学中の李登輝氏とも親交を結んでいました。戦後、帰台して新竹地方検察局の検察官となるも1947年3月半ば、国民党に逮捕され、そのまま行方が分からなくなってしまいます。27歳の若さでした。

今年は2・28事件から70年の節目の年。王明理さんが伯父王育霖氏を通し、2・28事件の核心に迫ります。

セミナー終了後は、王明理さんを囲んで懇親会を開きます。ご参加の方は、申し込みフォーム、メール、FAXにてお申し込み下さい。

平成29年(2017年)2月吉日

                                    日本李登輝友の会

◆日 時:平成29年(2017年)2月18日(土) 午後2時30分~4時30分(2時開場)

◆会 場:文京シビックセンター 4階 会議室B(*低層階用のエレベーターに乗り、4階「シルバーセンター」で降りてください)
      東京都文京区春日1-16-21 TEL:03-5803-1100
      【交通】地下鉄:丸ノ内線・南北線 後楽園 徒歩2分
              都営三田線・大江戸線 春日駅 徒歩3分

◆演 題:伯父王育霖と2・28事件

◆講 師:王明理氏(台湾独立建国聯盟日本本部委員長、詩人、本会理事)
[おう・めいり] 東京都生まれ。慶應義塾大学文学部英文科卒。台湾独立運動の先駆者で台湾語研究者だった王育徳・明治大学教授次女。2011年に台湾独立建国聯盟日本本部委員長に就任。著書に詩集『ひきだしが一杯』『故郷のひまわり』。訳書にジョン・J・タシク編『本当に「中国は一つ」なのか』。編集担当書に『王育徳全集』、王育徳著『「昭和」を生きた台湾青年』。王育徳著“Taiwan: A History of Agonies”(英訳『台湾─苦悶するその歴史』)。王育徳著『王育徳の台湾語講座』解説担当。

◆参加費:1,500円(会員) 2,000円(一般) 1,000円(学生)
     *当日ご入会の方は会員扱い

◆お申込み方法:こちらのお申込みフォームをご利用になるか、「お名前、お電話番号、会籍(会員・一般・入会希望のいずれか)、懇親会の出欠」を明記のうえ、メールもしくはFAXにて下記の本会事務局までお申し込み下さい。

◆懇親会:講師を囲んで会場の近くにて[参加費=3,000円 学生:2,000円]

◆主 催:日本李登輝友の会
0338682111