20161119-01「知られざる日本の姿を世界へ」がコンセプトのウェブサイト「nippon.com」に、台湾在住のジャーナリスト片倉佳史さんが台南市の飛虎将軍廟について記事を書かれています。

片倉さんもご自身のメールマガジン上で「飛虎将軍廟はここ数年でかなり知名度が上がっていますが、今回は信徒や事故現場の様子を見た老人の証言なども盛り込み、一歩踏み込んだ内容にしてみました。多くの方にご覧いただければと思っています」と紹介されています。

著作権の関係もありますので、冒頭だけご紹介します。続きはnippon.comサイトにてご覧ください。


「飛虎将軍」と呼ばれる日本人 台湾から郷里に赴く

片倉佳史

日本人飛行兵を祭る廟

台湾南部の古都・台南市の郊外に日本人飛行兵を祭る廟(びょう)がある。正式名称は鎮安堂飛虎(ひこ)将軍廟。飛虎とは戦闘機を意味し、将軍とは神格化された勇士を意味している。ここには先の大戦で命を落とした飛行兵・杉浦茂峰(すぎうら・しげみね)氏が祭られている。

台湾における信仰の世界は多様性を極めており、道教をベースに祖先信仰や自然信仰が複雑に絡み合う。また、日本人を祭る廟や祠(ほこら)もいくつか見ることができる。これは台湾の歴史や文化、民族性にも絡み合っており、戦没者をはじめ、警察官や教師などが神格化されることもある。飛虎将軍廟の場合も、郷土の守護神として扱われ、あつい信仰を受けている。

訪れてみると、廟そのものは台湾各地で見られる道教寺院のスタイルである。しかし、中央には赤い垂れ幕があり、そこには「歓迎 日本国の皆々様 ようこそ参詣にいらっしゃいました」と文字が躍っている。筆者が最初にここを訪れたのは1997年のことだった。当時はこの垂れ幕はなかったが、突如現れた日本からの旅人に対し、居合わせた人々は厚くもてなしてくれた。日本に対しての特別な思いを感じるのは今も昔も変わらない。

続きはnippon.comサイトにて