島根県松江市は、特産の牡丹を2006年に台北市内で行われた牡丹展示会に出展したことをきっかけに、台北で最大の花市「建国花市」に出展するなど、台北市と交流を続けていたという。

この「島根県の花」牡丹を縁に、松江市と台北市は両市間の連携を将来にわたって深めようと、一昨年(2014年)7月25日、松浦正敬(まつうら・まさたか)松江市長は台北市の郝龍斌(かく・りゅうひん)市長と「交流促進覚書」(5年間)を結んでいたことが最近になって判明した。

台北市長が柯文哲氏に替ってから、松浦市長は柯市長を訪ね「交流促進覚書」が有効なことを確認、今年1月の「建国花市」でも松江大根島牡丹の展示や松江特産品販売を実施している。

去る8月9日、千葉県の森田健作知事と桃園市の鄭文燦市長が「友好交流協定」を締結しており、その際に、本会調査によれば、千葉県と桃園市の都市間提携で日台間の都市間協定は51件目となるとお伝えしたが、松江市と台北市が加わったので52件目となる。

遅まきながら、松江市と台北市の「交流促進覚書」の締結に心から祝意を表するとともに、下記に中央通信社の記事をご紹介したい。


八重垣神社、台北市民の願い込めた絵馬奉納へ 松江市との覚書調印で

【中央通信社:2014月7月25日】

中央通信社の報道より

台北市と島根県・松江市間の交流促進覚書調印式が25日、台北市庁舎で行われた。同市市民のために縁結びの絵馬も準備され、八重垣神社に奉納される見込みだ。

郝龍斌・台北市長は調印式の席上、双方は特定分野に限定されることなく今後、花卉による交流から観光、経済、文化、教育などあらゆる分野での協力が拡大されると強調し、松江市との実りある提携関係構築に自信を示した。

一方、松江市側は両市の末永い交流を祈念するために縁結びの大型絵馬を用意。両市長がこれに署名し贈呈品の交換が行われた。台北市民向けの通常サイズの絵馬もあり、市民の願い事が書かれた後、双方市長のサイン入りの絵馬とともに八重垣神社に奉納されるという。

2006年に台北市内で行われた牡丹展示会に松江市が参加したのがきっかけで双方は交流を始めた。その後、台北国際花卉博覧会(2010~2011年)への松江市の参加や東日本大震災に対する台湾からの支援感謝のため、2012年から3年連続で台北市庁舎での牡丹展開催など両都市間では盛んな交流が続いている。