総統府をバックに蔡英文・新総統の就任演説が始まる

2日目を迎えた第25回・日本李登輝学校台湾研修団は、午前9時から総統府前広場で行なわれた「第14代・総統副総統就任式典」に出席した。

屋外に設けられたスクリーンには、蔡英文・新総統や陳建仁・副総統が総統府内で就任の宣誓をする模様が映し出されるとともに、台湾をテーマにした数々のパフォーマンスが繰り広げられた。

気温もぐんぐん上がり、日差しが強くなってきた午前11時すぎ、蔡英文総統が屋外のステージに登壇、就任演説を行った。演説の前半は、台湾の経済についてがほとんど。後半も政治改革や司法改革への言及に終始し、注目された中国との関係については「1992年に香港で両岸が会談を行ったことは事実であり、これを尊重する。そして、中華民国憲法、両岸人民関係条例、関連する法律に基づいて両岸関係の事務を処理していく」などと述べるにととどまった。

李登輝学校研修団は昼食をはさみ、午後は市内の映画館でドキュメンタリー映画「湾生回家」を鑑賞。その後は自由行動となる。