FBに投稿された犬の写真

迷子になった犬を乗せて送り届けたバス運転手のエピソードがFacebook上で話題となり、ニュースでも報じられた。

Facebookへの投稿者によると、この日の朝8時前、台北市内を走る指南客運918路線のバスに乗ると、運転手の隣に茶色の犬がちょこんと座っているではないか。運転手は乗客が乗り降りするときも「ずっとすみません、すみません」と言っていたという。しかし、乗客たちは誰も運転手にクレームをつけることもなく、頭をなでてから下車していく乗客もいたそうだ。投稿者が下車する際に「運転手さんの犬ですか?」と尋ねたところ、意外な答えが返ってきた。

運転手曰く「いつの間にか乗っていたんです。朝のラッシュ時だったから、どこから乗ってきちゃったのか分からない。きっと迷子になっちゃったんだろう。だけど、追い立てて下ろして、もし車にでもひかれちゃったらかわいそうだから」という事情だそうなのだ。

これに感動した投稿者が犬の写真とエピソードをFacebook上に投稿すると、情報が瞬く間に拡散。これを見た市民から「萬華龍山消防分隊の阿肥という犬ではないか」との情報が寄せられた。報道によれば、その後、この犬は昼過ぎにバスに送られ、無事に帰り着いたという。

また、ネット上では、独断で犬を乗せた運転手が何らかの処分を受けるのではないかと心配する声があがったが、取材を受けたバス会社は「運転手は善意の気持ちから行ったこと。処分することはない」と答えている。