中日新聞の報道から

2月4日、富山県氷見市にある氷見市立博物館と高雄市立歴史博物館が「友好協定」を締結しました。中日新聞が伝えていますので、その記事を下記に紹介します。

記事によれば「市出身の実業家・浅野総一郎(1848~1930年)が、台湾・高雄市の高雄港の着工に貢献したのが縁」だそうです。

浅野総一郎は浅野セメント(現在の太平洋セメント)の創業者で「セメント王」と呼ばれ、また、横浜の鶴見を埋め立てて工場と港湾を一体化する日本初の臨海工業地帯を造ったことから「京浜工業地帯の父」や「日本の臨海工業地帯開発の父」とも称されているそうです。

2018年8月、高雄市立歴史博物館の主催により高雄市で高雄港築港・高雄駅建設110周年を記念した国際シンポジウムが開かれた際には、浅野総一郎に焦点を当てた研究発表があり、日刊建設工業新聞は「日本各地で埋め立て・築港事業や鉄道事業を手掛けた浅野翁は、同時期に台湾の港湾整備にも力を注ぎ、台湾最大のセメント工場を設立するなど高雄市発展の基礎を築き、『高雄の父』と称されるほど市民になじみの深い日本人の一人」と浅野を紹介し、国際シンポジウムには「生誕地の富山県氷見市から参加した九転十起交流会の山崎健理事長が『東京湾を変えた男』と題して講演」したとも報じています。

この国際シンポジウムをきっかけに氷見市立博物館と高雄市立歴史博物館の交流がはじまり、今般の友好協定の締結に至ったそうです。

日本と台湾の間ではこれまでも、西都原考古博物館と十三行博物館の姉妹博物館協定(2013年12月23日)、国立民族学博物館と順益台湾原住民博物館の学術協力協定(2014年4月1日)、国立歴史民俗博物館(千葉)と国立台湾歴史博物館(台南市)の協力協定(2014年7月10日)、国立民族学博物館と国立台湾歴史博物館の学術研究交流協定(2015年10月16日)など、博物館同士の協定が結ばれてきました。

新たに氷見市立博物館と高雄市立歴史博物館の友好協定が加わったことに心からの祝意を表し、さらに絆を深めていただくことを祈念します。

氷見市立博物館
 〒935-0016 富山県氷見市本町4-9 教育文化センター内
 TEL:0766-74-8231 FAX:0766-30-7188

高雄市立歴史博物館
 高雄市鹽埕區中正四路272號
 TEL:07- 531-2560 FAX:07- 531-5861


台湾・高雄と浅野総一郎の縁 氷見市博物館が協定

【中日新聞:2020年2月5日】

氷見市博物館は4日、市出身の実業家・浅野総一郎(1848~1930年)が、台湾・高雄市の高雄港の着工に貢献したのが縁で、台湾・高雄市歴史博物館と友好協定を結んだ。

歴史博物館側から協定締結を打診された。氷見市役所で4日、同市博物館の大野究(もとむ)館長と歴史博物館の王御風(おうぎょふう)館長が協定書を交わした。林正之氷見市長と鎌仲徹也教育長、高雄市政府の林思伶文化局長が立ち会った。

大野館長は「資料の研究を通じて、両市の歴史や文化について理解を深め合い、両市民の交流の発展を目指す」、王館長は「両市にはおいしいお魚、獅子に関する風習など似たところがたくさんある。もっと交流すべきだと友好協定締結に至った」と話した。

両博物館は、2018年8月に歴史博物館主催の「高雄港築港・高雄駅建設110周年国際シンポジウム」で浅野に関する展示があったことをきっかけに交流が始まった。昨年7月に王館長が氷見市を訪れて記念講演し、10月には林市長が高雄市を訪問して観光PRを行った。

氷見市博物館が友好協定を結ぶのは初めて。歴史博物館はさいたま市の鉄道博物館など日本の3つの博物館と協定を結んでいる。