中央通訊社の報道より

日台の鉄道提携はこのように発展してゆくのかと、新たな地平を切り拓くような「協力覚書」の締結がJR四国と台湾の観光局の間で結ばれました。

JR四国と言えば、2013年10月13日に同じ「松山」駅同士ということでJR四国の松山駅と台湾鉄道の松山駅が姉妹駅を締結し、2016年2月25日には台湾鉄路管理局と友好鉄道協定を結んでいます。それが今度は、台湾の観光局と鉄道観光の発展に向けた提携を結んだそうです。

現在、日台の鉄道提携は37件(下記「日台『姉妹鉄道』一覧」参照)、今年に入ってからも3件の提携があり、今後、これらの鉄道提携が観光としっかり結びついて発展してゆくことを予測させるJR四国と台湾の観光局による「協力覚書」締結です。

◆本会ホームページ:日台「姉妹鉄道」一覧【令和元年(2019年)7月22日現在 本会調べ】


台湾観光局とJR四国が覚書 鉄道観光推進で協力へ

【中央通信社:2019年7月19日】

交通部(交通省)観光局は18日、四国旅客鉄道(JR四国)と鉄道観光の発展に向けた協力覚書を締結した。交通部によると、四国の鉄道の旅と台湾の美しさを共同でPRするほか、人材交流を推進するなどしていくという。 

愛媛県内で調印式が行われ、周永暉観光局長とJR四国の半井真司社長が覚書にサインをした。黄玉霖・交通部政務次長と中村時広愛媛県知事も立ち会った。 

交通部とJR四国の間では、2013年に「同名駅」の縁で台湾鉄路管理局(台鉄)松山駅とJR四国松山駅で友好駅協定が結ばれたのを皮切りに、16年には台鉄とJR四国で友好鉄道協定を締結。相手方の車両のデザインを用いたラッピング列車の運転やスタンプラリーを相互に行うなどし、友好関係を深めていた。 

観光局はJR四国の協力を得て、四国4県の大学に在籍する学生を対象にしたキャンペーン「青春・若旅2019」を実施。日台の鉄道観光交流を促進する方策などをテーマにアイデアを募集し、優れていた5チームを台湾鉄道の旅に招待する。4人1組での応募とし、22日まで募集する。