合意書の締結式に立ち会う鄭文燦・桃園市長(中央通訊社の報道より)

5月31日、上野駅と成田駅間をライナーで結ぶなど千葉県内で幅広く鉄道網を敷く京成電鉄と桃園メトロは、桃園市の鄭文燦市長立合いの下に「相互連携に関する合意書」を締結した。心から祝意を表しつつ、下記に中央通信社のニュースを紹介したい。

ちなみに、この締結は5月19日の平成筑豊鉄道と平渓線の「姉妹鉄道協定」に続くもので、今年4件目となる。

また、本会の調査によれば、日台の鉄道提携はこの提携により、1986年1月25日の大井川鐵道と阿里山森林鉄道が姉妹鉄道を締結してから33件目となる。


桃園メトロと京成電鉄が合意書締結 ラッピング列車運行などで連携

【中央通信社:2018年5月31日】

桃園メトロ(MRT)と京成電鉄(千葉県)は31日、相互連携に関する合意書を結んだ。今後は広告枠交換や乗車券割引、ラッピング列車運行などで協力し、双方の利用者増加を目指す。 

桃園市の鄭文燦市長は、桃園国際空港−成田空港線は日台間で最も多忙な航空路の一つであると指摘。この2空港と都心部を結ぶ鉄道路線をそれぞれ持つ両社が連携することで、利用者の利便性が高まると喜んだ。また、台湾でも日本と似通った首都圏が形成されつつあるとし、京成電鉄の運営方式が桃園メトロの参考になるとの考えを示した。 

鄭市長はまた、桃園市と千葉県が2016年8月に「友好交流協定」、桃園国際空港と成田空港が同年9月に「姉妹空港」を締結していると紹介し桃園と千葉の密接なつながりを強調。今回の合意書締結により、さらに近しい関係が築けると期待感をにじませた。 

京成電鉄の三枝紀生会長は、桃園メトロは乗り心地が良く、車両デザインが乗客のニーズに合致していると称賛。将来的には双方の資源を活用し合って利用者を増やし、日台交流を促進させたいと意欲を示した。