覚書に調印した日台の豆腐業者団体(中央通訊社の報道より)

いまや日台間にはさまざまな分野で提携関係ができつつある。本会HPや本会メールマガジン『日台共栄』誌上では、証券取引所同士が連結と協力関係を強化するため覚書を交わしたことをお伝えしたが、これは恐らく日本初のことだろう。本日紹介する豆腐業界同士の提携もまた日本初のことではないだろうか。

桃園市の大溪は日本統治時代から続く町の名前で、古い街並み(老街)で知られ、李登輝総統の本宅がある。武徳殿も残されている。日本統治時代には大溪神社もあり、先般、その境内内に設けられていた相撲場が復活している。

この大溪で有名なのが豆腐。豆腐を乾燥させた豆干(トウガン)を売るお店がたくさんある。さまざまな種類の豆腐があり、まるで肉を食べているような豆腐もあり、お酒のつまみにも合うためお土産にする人も多い。

京都もまた豆腐で有名だ。神社仏閣の多い京都では昔から精進料理として豆腐が利用されてきた歴史があり、湯豆腐の味が忘れられないという人も多いのではないだろうか。

この京都の京都府豆腐油揚商工組合と桃園市豆腐商業同業公会が3月17日、「技術と食品安全の分野で交流を進め」、「製造工場への人員訪問や大豆由来商品の交流販売を行う」覚書を交わしたという。心から祝意を表しつつ、下記にそのニュースをご紹介したい。

◆京都府豆腐油揚商工組合
 〒600-8241 京都市下京区堀川通塩小路西入ル志水町133-2
 TEL:075-361-0068 FAX:075-341-6055

◆桃園市豆腐商業同業公会
 桃園市大溪區仁德一街113號
 TEL:03-3894391 FAX:03-3895831


台湾と日本の豆腐業者団体がMOU締結 国際市場への展開目指す

【中央通信社:2018年3月18日】

台湾と日本の豆腐業界団体、桃園市豆腐商業同業公会と京都府豆腐油揚商工組合が17日、北部・桃園市大渓区で豆類産業の連携に向けた覚書(MOU)に調印した。双方は今後、技術と食品安全の分野で交流を進めるほか、これまで実施されていなかった製造工場への人員訪問や大豆由来商品の交流販売を行うという。桃園の業者団体は、今回の調印が大渓産豆腐干の世界の新たな市場開拓のきっかけになることに期待を寄せている。 

大渓区は豆腐干の製造が盛んな町として知られている。地元で生産された豆腐干をPRするためのイベント「大渓豆干節」は2015年から開催されてきた。今年は3月17、18、24、25日の4日間で行われ、それぞれ異なるテーマでの催しが企画されている。18日には太鼓のパフォーマンスや紙相撲大会などが開催され、来場者を楽しませた。 

24日には日台の業者が研究開発した最新技術を駆使して大型豆腐干が作られるという。