台湾での報道より

本会メールマガジン『日台共栄』1月12日号で、岩手県の達増拓也(たっそ・たくや)知事が台湾を訪れ1月15日にタイガーエア台湾の張鴻鐘・董事長と「国際定期路線の実現の連携に関する覚書」を交わすことをお伝えした。予定どおり、台北市内のホテルにおいて花巻空港と桃園国際空港を結ぶ国際定期便の早期実現に向け、連携して取り組むという覚書を締結した。

また、タイガーエア台湾は昨年9月から桃園−花巻間を結ぶプログラムチャーター便を運航しており、好評だったため、今年3月28日から6月30日まで、週2往復する定期チャーター便の運航の決定も明らかにされたという。下記に台湾国際放送の記事を紹介したい。

達増知事は2015年8月、無投票で3期目当選を果たしていて、来年までの任期内に定期便化させることを目指しているという。

なお、タイガーエア台湾は同日、訪台していた茨城県の大井川和彦(おおいがわ・かずひこ)知事とも覚書を締結したという。タイガーエア台湾は昨年7月の1カ月間、茨城空港と桃園国際空港を結ぶチャーター便を運航しており、3月26日から10月27日まで週2往復する定期チャーター便を運航することも発表された。

産経新聞は「大井川知事は15日、タイガーエア台湾本社で行った共同記者会見で『北関東3県には世界に誇れる観光名所が多い。路線開設を契機に、今まで知らなかった日本を発見する経験を提供していきたい』と述べた」と伝えている。岩手県と同じく、今後は定期便の早期就航に向けて協力を進める方針だという。

タイガーエア台湾はまた、現在、那覇空港と高雄空港間を週2便(水曜日と土曜日)運航しているが、3月25日から始まる夏スケジュールからは週5便(月・火・金)に増便すると報じられている。


虎航、花巻へ初の定期チャーター便

【台湾国際放送:2018年1月16日】

チャイナエアライン傘下のLCC(格安航空会社)、タイガーエア台湾の張鴻鐘・董事長は15日午後、日本・岩手県の達増拓也県知事と、協力覚書を交わした。そして、これまで、プログラムチャーター便であった台湾北部、台湾桃園国際空港と日本岩手県の花巻空港を結ぶ路線について、3月28日から定期チャーター便とすることを明らかにした。

花巻空港は岩手県唯一の国際空港だが、1964年の開港以来、国際線の定期便及び定期チャーター便の運航はなかった。タイガーエア台湾は同空港にとって、初の国際定期チャーター便を運航する航空会社となる。

タイガーエア台湾の張・董事長は、タイガーエア台湾は、台湾と日本の9都市を結んでいると紹介、そして、1月18日に石川県小松空港へ就航したのち、3月26日からは茨城空港、27日に北海道・旭川空港、28日に花巻空港への便を就航することで、日本の13の都市に17路線運航することになると説明した。

達増岩手県知事は、台湾からの旅行者は、この3年間、岩手県にとっても最も重要な海外観光客であり、海外の旅行者全体の半分以上にあたると指摘、またプログラムチャーター便の9割が台湾からであるとして、タイガーエア台湾が、台湾と花巻空港を結ぶ定期チャーター便を運航することで、台湾と日本、双方の交流が促されることを希望した。