基本合意書を締結し、握手を交わすマツモトキヨシHDの松本清雄社長(右)と台隆工業の黄教漳董事長(中央通訊社の報道より)

10月13日、日本最大のドラッグストア・チェーンのマツモトキヨシホールディングス(千葉県松戸市)と、台湾で東急ハンズとの合弁事業などを手掛ける製造・流通会社の台隆工業(台北市)が台湾でドラックストア事業を展開することになり基本合意書を締結した。

台湾の観光客が日本で必ずと言っていいほど訪れるのがドラッグストア。その中でも「マユキヨ」の略称で親しまれるマツモトキヨシの人気はダントツ。

台湾で行われた調印式には、日本側から日本台湾交流協会台北事務所の沼田幹夫代表、台湾側からは経済部の龔明鑫次長や許勝雄・中華民国全国工業総会理事長らが立ち会い、マツモトキヨシHDの松本清雄社長と台隆工業の黄教漳会長が基本合意書に調印した。

心から祝意を表し、中央通信社の記事を下記に紹介したい。また、マツモトキヨシHDのプレスリリースも併せてご紹介したい。

ちなみに、マツモトキヨシという店名は、創業者で千葉県議会議員や松戸市長をつとめた松本清から命名したという。

◆マツモトキヨシHDのプレスリリース[10月13日]


ドラッグストア大手のマツモトキヨシ、台湾に進出

【中央通信社:2017年10月14日】

台湾で東急ハンズとの合弁事業などを手掛ける台隆工業(台北市)は13日、台北市内で、日本のドラッグストア大手、マツモトキヨシホールディングス(千葉県)と合弁事業の推進に関する合意書を締結した。一部報道では、台湾1号店が早ければ来年にもオープンす
ると伝えられている。 

台隆工業はこれまでに、東急ハンズとの合弁による「 HANDS TAILUNG(台隆手創館)」のほか、明治のアイスクリーム、トンカツ専門チェーン「かつや」が台湾で展開する「吉豚屋かつや」など、日本の製品やブランドを相次いで台湾に導入してきた実績を持つ。マツモトキヨシは、日本を訪れる台湾人が必ず足を運ぶとされる人気店。 

台隆工業の黄教漳董事長(会長)は、同社は長期間にわたって日台の経済・文化交流において重要な役目を果たしており、日本企業からの信頼と支持は厚いとした上で、日本の優れたブランドを台湾に紹介したいと意気込みを語っている。