起訴されてビックリの李承龍(右)と邱晉芛(自由時報の報道より)

八田與一銅像頭部切断事件の犯人で、先月末に再び台北市北投の小学校前に置かれた日本統治時代の狛犬破壊事件を起こした李承龍と邱晉芛を含む4人が6日、起訴された。

検察によって起訴されたのは、李承龍と邱晉芛に加え、二人が勾留されたことの報復として狛犬を破壊した王啓鑌と呂承遠の4名。王と呂は中華統一促進党の党員。

起訴状によると、李承龍と邱晉芛は5月28日夜、台北市北投の逸仙国小(小学校)の校門前に置かれた狛犬を破壊した「毀損罪」によるもので、王啓鑌と呂承遠も同様の罪状。先に逮捕された李承龍と邱晉芛は、保釈金を支払わなかったため、翌29日から7日間にわたって勾留された。これを不服とした二人は、高裁に勾留取消を求めて申し立てており、6月5日に高裁が勾留を認めず釈放されたばかりだった。

釈放されてホッとしたのもつかの間、翌日に起訴されたことについて、李承龍は「起訴状が届いておらず分からない」とうそぶいた。

このほか、李承龍は自身のFacebookに「起訴されたことイコール有罪ではない。検察官も組織の規定に従って起訴しただけだ」などと書き込んだほか、動機などについて「当初、学校側に対して狛犬を撤去するように要求したが、学校側は『無主物(所有者がいない動産)だから』と責任を回避したため、自分が手を下したのだ。それなのに今になって狛犬は学校の公物だと言い張っている。ただ、法律の基準からいえば、公物だと言えば公物になるものではない」などと書いている。