嵐山線の車両

京都市内を走る嵐山線は通称「嵐電」(らんでん)と呼ばれていて、嵐山本線と北野線からなる。この嵐山線や叡山ケーブルの鋼索線(こうさくせん)、叡山ロープウェイを運営している京福(けいふく)電気鉄道は6月1日、台湾・高雄市の高雄捷運(高雄メトロ)と6月8日に観光連携協定を締結すると発表した。

6月8日の調印式は、京都府副知事や京都市長らが立ち会い、嵐電・嵐山駅中央ホームにおいて行う予定だという。

京福電鉄が発表したニュースリリースによれば、この観光連携協定は「弊社が平成21年に姉妹提携している江ノ島電鉄株式会社(本社:神奈川県藤沢市)が、昨年6月8日に高雄メトロとの観光連携協定を締結していることから、同社の橋渡しにより実現」したという。

そこで、当日は京福電鉄と高雄メトロの「観光連携協定」調印式と併せて、江ノ島電鉄と高雄メトロの観光連携覚書延長書の調印式も行うそうだ。

協定締結の取り組みでは、高雄メトロを利用する台湾の訪日客向けに嵐電沿線の店舗のクーポン付きガイドブックを配布するほか、嵐電を利用する日本人客が台湾の高雄メトロを利用する際にも同様のガイドブックを配布し、イメージキャラクターのラッピング電車を走らせるという。

これで、日台の鉄道提携は今年に入って、4月1日の銚子電鉄と蘇澳線の姉妹鉄道、4月24日の南海電鉄と桃園メトロの友好協定に続いて3件目。1986年1月の大井川鐵道と阿里山森林鉄道の姉妹鉄道提携からは27件目となる。心から祝意を表したい。

◆京福電気鉄道(株)