20170412-01今般、戦時中に神奈川県の高座海軍工廠で訓練を受け、日本各地で戦闘機の製造や整備に従事した台湾少年工について、台南出身で早稲田大学などへの留学経験を持つ林景淵氏が関係者の証言などをまとめ『望郷三千里─台湾少年工奮闘史』(遠景出版社、2017年3月)を出版した。

3月5日には台北市の台大校友会館において新書発表会が開かれ、台湾高座会の李雪峰会長や何春樹・副会長、謝清松・事務局長が駆けつけ、日本からも石川公弘・高座日台の会会長(本会副会長)や橋本理吉・事務局長(本会理事)、岩本武夫・本会理事も駆けつけ、出版をお祝いした。

また3月25日には台北市内の書店・レストラン「飛頁書餐庁」にて新書発表会の第2弾が開かれ、やはり台湾高座会の李雪峰会長など関係者が駆けつけたという。

日本と台湾の絆を強めるうえで台湾少年工出身者が果たしてきた役割は大きい。すでに台湾少年工に関しては、野口毅編著『台湾少年工と第二の故郷』(展転社、1999年7月)や石川公弘氏の『二つの祖国を生きた台湾少年工』(並木書房、2013年5月)などもあるが、本書『望郷三千里─台湾少年工奮闘史』の邦訳も期待したい。

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