清水小学校創立120周年記念式典で揮毫する岸智香子夫人(関係者提供)

自民党の岸信夫・外務副大臣の智香子夫人が24日から訪台している。

3月24日に台湾に到着した智香子夫人は、沼田幹夫・日本台湾交流協会台北事務所代表の由美夫人らとともに台中市郊外の許世楷・前駐日代表ご夫妻の自宅を訪問した。岸夫妻と許夫妻は長年にわたる親交があり、許夫妻は台湾中部名物のお菓子や高山茶などでもてなしたという。

その後、智香子夫人らは許大使の案内により台中市内の宝覚禅寺を訪問した。宝覚禅寺は日本時代に台湾北部および中部で埋葬された日本人の遺骨が納められるとともに、境内には日本人として大東亜戦争に出征して散華した台湾人兵士を祀る「霊安故郷」の碑が置かれている。

許世楷氏はメディアのインタビューに対し「台湾に残された日本人のお骨を手厚く祀っていることは、台湾人が日本を評価していることの証だ」などと話した。また、智香子夫人も「台湾の皆さんが私たちの先人を手厚く祀っていただいていることに感謝したい」などと話した。

智香子夫人らは本日、台中市の清水小学校で開かれる創立120周年記念式典への招待に応じて訪台したもの。清水小学校は、司馬遼太郎の『台湾紀行』に登場する「老台北」こと蔡焜燦氏の母校として知られる。