2012年 09月 13日、台中市の花市場を視察した際、日本向けに出荷されるオンシジューム(文心蘭)を手に取る李登輝総統

昨年、台湾のオンシジュームの輸出量は3000万本を超え、このうち日本向けが90%を占める中、去る2月13日、日本切花輸出入協会と台湾区花卉輸出同業公会が姉妹会を締結した。

これに続いて3月7日、千葉県内で花卉(かき)の輸入販売を手掛ける翠光トップライン(東京都)とグリーンパックス(同)が中華オンシジューム生産販売発展協会(嘉義県)と台中市の協同組合がそれぞれ協力に関する覚書を締結した。

心から祝意を表し、下記にそれを伝える中央通信社の記事をご紹介したい。


台湾産オンシジュームやユリの輸出拡大へ 日本の花き輸入業者2社と覚書

【中央通信社:2017年3月7日】

中部・台中産のオンシジュームやユリの日本への輸出を拡大させようと、中華オンシジューム生産販売発展協会(嘉義県)と台中市の協同組合は7日、千葉県内で、花きの輸入販売を手掛ける翠光トップライン(東京都)、グリーンパックス(同)とそれぞれ協力に関する覚書を締結した。調印式に立ち会った林佳龍台中市長は、今後より多くの日本人に台中産花きを知ってもらい、台中への観光客がさらに増えればと期待を寄せた。

オンシジュームとユリは台中の最も代表的な花き。林市長によれば生産量はいずれも台湾第1位で、全体の約半数を占める。林市長は、来年市内で世界花卉博覧会(世界花博)が開催されることに触れ、日本側を招待したい考えを示した。

翠光トップラインの上条昌輝社長は、現在日本で販売される輸入オンシジュームのうち、約9割が台中産だと紹介。日本のオンシジューム市場における同社のシェアは3分の1に上るという。今後は台湾産オンシジュームの販路拡大を手助けし、ニーズ拡大に向けて台湾の生産者と共同で努力していくと語った。