訪日中の頼清徳・台南市長は16日、昨年2月に発生した台南地震に義捐金を贈ったプロ野球、巨人軍を訪問した。

東京ドームで巨人軍の久保博・球団社長と会見した頼市長は、球団に対して感謝の意を表明。巨人は今季、台湾出身の陽岱鋼選手を獲得したこともあり頼市長を手厚く歓迎した。

会見の場では、頼市長からの、台南におけるアジア太平洋野球訓練センター構想や、野球を通じたスポーツ交流などの提案について話し合うとともに、東京ドーム内の視察なども行われた。

久保社長は、巨人は昨年6月に台中で3軍が台湾プロ野球のラ・ミーゴや文化大学などと交流試合を6戦行い、成績は3勝3敗でまずまず。今年6月中旬にも交流試合を5戦予定しており、交流の成果が出てきていると話す。

頼市長は、巨人といえば台湾でも英雄の王貞治氏の名が挙がるし、今年は陽岱鋼や台湾から獲得した新人の廖任磊を擁しており、双方の交流がより密接になることで、さらに台湾からの選手が日本で活躍する場が広がることを期待している、などと話した。

記念撮影におさまる頼清徳・台南市長(左)と久保博・巨人軍社長

野球を通じた日台交流などについて話し合う(写真は2枚とも頼市長のFBより)