「友好交流協議書」締結を終え、記念写真におさまる両園関係者(新竹県政府HPより)

本会メールマガジン「日台共栄」誌上などで、10月21日に「よこはま動物園ズーラシア」と「台北市立動物園」が野生生物の保全などに関する協力覚書を締結したことをお伝えしたところ、なんと同じ10月21日に、上野動物園と新竹市立動物園が「友好交流協議書」を結んでいたそうです。心からお祝い申し上げます。

新竹市といえば2003年4月、日本と台湾の市レベルで初めて岡山市と「友好交流都市協定」を結んだことでも知られている一方、日本から贈られた河津桜が咲く街としても知られています。

2003年に日本から贈られた約150本の河津桜を接木で増やし、今では2,000本ほどにも増え、桜の時期には町を挙げて「桜祭り」を開くほどになっています。本会が毎年実施している「台湾・桜ツアー」や李登輝学校研修団でも立ち寄って交流を深めています。

この新竹市立動物園内にもたくさんの河津桜を植えていて、台湾のいわゆる「山桜」(寒緋桜)と一緒に咲く光景は本当に見応えがあります。

上野動物園の土居利光・園長と新竹市立動物園の楊家民・園長との調印式には林智堅・市長も立ち会ったようで、新竹市政府の市政新聞もたくさんの写真とともに報じています。

◆新竹市立動物園80歲生日快樂!日本上野動物園土居園長、逾千民眾許願祝福


東京上野と台湾新竹、日台“最古の動物園”が人材育成などで連携へ

【中央通信社:2016年10月22日】

新竹市立動物園と上野動物園(東京都)は21日、動物保護に関する技術の共有や動物医療分野の人材育成における協力などを盛り込んだ「友好交流協議書」に調印した。

調印式に臨んだ新竹市立動物園の楊家民園長は、同園を特色ある動物園にするため、日本からさらに多くのことを学びたいと語った。市は今後、動物の生息地の環境を再現する生息環境展示を行っていく予定で、上野動物園もコンサルティングを提供する。

上野動物園は日本初の動物園として1882(明治15)年に開園。一方、新竹市立動物園も日本統治時代の1936(昭和11)年に設立されており、場所が移転していない動物園としては台湾で最も古い。

このほか、同日には台北市立動物園とよこはま動物園ズーラシア(横浜市)が、野生生物の保全などに関する協力覚書を締結している。

台北市立動物園は前身の「円山動物園」(1914年開園)時代を含めると102年の歴史を持つ。