市民を楽しませる新竹公園の夜桜

ハラハラドキドキでした。3月17日午前11時、本会が河津桜の苗木を寄贈する台日文化経済協会(黄天麟会長)に行政院農業委員会動植物防疫検疫局から待ちに待った「隔離圃場」の合格通知書が届きました。

この合格通知書は輸入許可証でもあり、日本から台湾に桜の苗木などの植物を送る場合、必ず行政院農業委員会動植物防疫検疫局による「隔離圃場」検査を受けなければならず、合格通知書が絶対条件です。

台湾では、輸入された植物に1年間の仮植えを義務付けています。この仮植えをする場所が隔離圃場で、行政院農業委員会動植物防疫検疫局はスプリンクラーが設置されているか、通風は大丈夫かなど、隔離栽培に適した環境かどうかをチェックします。

台日文化経済協会では春節明けに桃園市大渓区にある隔離圃場の申請をしていたのですが、なかなか合格通知が出ず、ハラハラしていました。当方では、すでに台日文化経済協会に寄贈する200本の河津桜の苗木を冷蔵保存して送る準備をしていましたので、3月に入りますと芽が動き出しはじめ、出荷に差しさわりが出てくるからです。

台日文化経済協会から隔離圃場合格通知書が届いたときは本当に安堵しました。この合格通知書をすぐ河津桜の苗木提供先に転送し、出荷の準備に入っていただきました。3月28日に植物検疫を受け、翌29日に台湾へ搬送の予定です。

苗木は成田空港から飛行機に積んで台湾に送るのですが、植物を枯らしてしまうセンチュウ(線虫)などの病害虫が付いていないかをチェックする植物検疫を受けなければなりません。そのため、苗木はすべての土を落として水苔でくるんだ状態で送ります。

飛行機が台湾の桃園空港に着きますと、ここでも植物検疫を受けます。この検疫に合格すれば、晴れて台湾の隔離圃場に持って行くことができます。

植物検疫の合否については追って本会HPや本会メールマガジン『日台共栄』誌上でお伝えします。

なお、昨年12月15日から始めた桜募金は3月22日現在、63人の方から61万6,500円が寄せられています。深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

また、15口(3万円)以上の篤志者の方には、李登輝元総統ご揮毫の色紙「為国作見證」(印刷)と「我是不是我的我(私は私でない私)」文鎮を贈呈させていただいていることを申し添えます。

 平成28年(2016年)3月23日

                                    日本李登輝友の会

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● 桜募金にご協力を!【募金要項はこちらをご覧ください】
 *3月22日現在の募金額:61万6,500円(63人)
 *募金は3月末まで行い、台日文化経済協会への河津桜の苗木200本は3月29日に寄贈予定です。