球団とOB会から台湾南部地震への義捐金が贈られた

プロ野球の読売巨人軍は21日、台北市内のホテルで記者会見を開き、11月20日に台中で日台プロ野球のOBチームによるチャリティ試合を行うことを発表した。

また、球団とOB会から台南市政府に対し、台湾南部地震の義捐金200万円が贈られた。

会見した久保博・球団社長によると、構想3年をかけたこのチャリティ試合は11月20日午後1時から、台中の洲際棒球場(台中インターコンチネンタル球場)で開催される。

日本チームは台湾籍で「世界のホームラン王」王貞治氏をキャプテン、柴田勳氏を監督とし、往年の名選手をメンバーとして来台するという。また、大リーグのヤンキースなどで活躍した「ゴジラ」松井秀喜選手にも出場を依頼しているとのことだ。

久保社長は「王さんは台湾でも英雄。ぜひ巨人のユニフォームを着て、台湾でホームランを飛ばしてほしい」と話した。

王氏にこのチャリティ試合への出場を依頼した際には、体調も考慮して「一泊二日で結構ですので来てください」とお願いしたところ「全スケジュール同行する」と力強い答えが返ってきたという。

「世界のホームラン王」の知名度は台湾でも抜群だ(自由時報の報道より)

また、台湾側にも郭泰源、郭源治、呂明賜など、日本で活躍した知名度の高い選手が多数おり、日台レジェンドチームによる夢の対戦。チャリティ試合は日本でも放送され、日本人観戦客を対象としたツアーも予定しているという。

会見で同時に発表された予定メンバーは下記の通り。
投手:鹿取義隆、定岡正二、角盈男、西本聖、水野雄仁、宮本和知、前田幸長
捕手:大久保博元
内野手:王貞治、中畑清、篠塚和典、原辰德、駒田徳広、仁志敏久、元木大介
外野手:吉村禎章、仁村薫

また、チャリティ試合とは別に、6月には、今季から新設した3軍が台湾遠征を行い、社会人や大学生チームと対戦する。久保社長は「アジアの野球レベル向上のためにも日台両国の太いパイプ作りが重要。さらなる発展を目指し、台湾とさらに親密な関係を築いていきたい」などと話した。