20160125-01

台東名産の「釈迦頭」を手にする黄健庭・台東県長(左二)、鈴木英敬・三重県知事(左三) 台東県政府HPより

伊賀流忍者や俳聖松尾芭蕉のふるさととしても知られる伊賀市(岡本栄市長)。今年5月26日、27日に伊勢志摩サミットが開催される志摩市(大口秀和市長)。1月21日、この両市が日台交流に熱心な鈴木英敬・三重県知事の主導により台東県(黄健庭県長)と「自治体間連携に関する覚書」を締結した。

本会の調査によれば、日本と台湾の自治体による友好交流都市など姉妹都市は、昨年の11月1日に静岡県西伊豆町と澎湖県が結んだ提携で40件を数える。1979年から2011年までの32年間で18件しかなかった姉妹都市提携が、2012年から昨年までの4年間で実に22件にものぼっている。

◆「日台姉妹交流」

東日本大震災以降に提携数が急増していることから、台湾からの200億円を超える義捐金や多大な物資の支援にいかに日本人が心を揺さぶられ、台湾を重視するようになった現れであり、安倍政権の積極的な台湾政策もまた奏功していると見られる。

伊賀市・志摩市と台東県の調印式には黄健庭・台東県長と鈴木英敬・三重県知事の他、三重大学の西村訓弘・副学長や交流協會高雄事務所の副所長山下文夫・副所長も立ち会っている。

年明け早々に伊賀市と志摩市が台東県と提携したことに心から祝意を表するとともに、そのニュースを中央通信社が伝えているのでご紹介したい。また、台東県政府はその日のうちにホームページで伝えているので併せてご紹介したい。

◇日本三重縣鈴木英敬知事21日拜會縣府 黄縣長期加強雙方交流合作

◇伊賀市 

◇志摩市 

◇台東県政府


台東県、三重県2市と覚書 観光や産業など国際競争力向上目指す

【中央通信社:2016年1月23日】

台東県政府は21日、三重県伊賀市および志摩市と「自治体間連携に関する覚書」を締結した。3者は観光や産業、文化、スポーツなどの分野で交流や連携を進め、それぞれの国際競争力向上を目指す。

調印式は台東県政府庁舎で行われ、同県国際発展・計画処の余明勲処長、大口秀和・志摩市長、岡本栄・伊賀市長が署名した。黄健庭・台東県長と鈴木英敬・三重県知事、呉明機・経済部(日本の経産省に相当)工業局長らも同席した。

台日産業の連携を推進する「台日産業連携推進オフィス」の橋渡しによって締結に至った。同オフィスと三重県は2012年に産業連携に関する覚書を交わしている。昨年には台東県の陳金虎副県長が三重を訪問し、双方で意見交換をしていた。

黄県長は、国際化はこれまで力を入れてきた項目だとし、今後も積極的に海外との交流を進めていく考えを示した。さらに、3者で相互に物産品の展示販売所を設置する計画に触れ、台東の存在感を高められればと期待を述べた。

台東県は台湾原住民(先住民)ルカイ族の踊りで来訪を歓迎したほか、熱気球300個や名産のアテモヤ(パイナップル釈迦頭)を贈呈。同県の観光PRキャラクター「米粒大叔」や三重県の「鳥羽志摩江さん」、伊賀市の「しのぶ」などそれぞれを代表するマスコットキャラクターの交流も行われた。

3月には黄県長が三重県を訪問する。