20160112-01

新竹公園では満開の河津桜の下、日本式の花見をする人々が見られた(2015年2月11日付の自由時報報道より)

冬になると阿里山降しが強いため「風城」「風の街」と呼ばれる、台湾の北西に位置する新竹市。この季節風を利用して作るビーフン(米粉)や干し柿でも有名な街だ。

ガラスの街としても知られ、新竹公園内にあるガラス工芸博物館では1月29日から4月10日まで、日本と台湾のアーティストが手がけたステンドグラスやフュージングガラスなどの芸術品94点を展示した、過去最大規模の催しが開かれている。

新竹市は日本と縁が深い。そもそもこのガラス工芸博物館は1936年(昭和11年)、日本時代に日本人建築家によって建てられ、昨年2月、東京駅と姉妹駅を提携した新竹駅も、1913年(大正2年)に日本人建築家によって設計され、台湾の重要文化財に指定されている台湾最古の駅舎だ。

また、2003年(平成15年)4月には岡山市と姉妹都市を提携していて、これは市同士で結んだ日台初の姉妹都市だった。

この新竹市に日本から河津桜の苗木140本が贈られたのは岡山市と姉妹提携する2ヵ月前の2月16日。以来、「新竹の桜守」と言われる新竹市台湾李登輝之友会の張震天会長をはじめとする楊根棟氏や洪日盛氏ら日本語世代の方々が大切に育んできた。新竹公園や新竹市動物園、十八尖山公園などに接木で増やした河津桜を植え、すでに新竹市内だけで千本に達しているという。

今や河津桜が開花すると大勢の花見客が訪れるようになり、近年は市政府主催で「桜祭り」も開催するようになっている。今年は2月15日に開くそうだ。「風の街」とともに「桜の街」と呼ばれつつある。

河津桜の開花とほぼ同時に、台湾では「山桜」と呼んでいるワイン色の花びらが印象的な台湾原産の寒緋桜(かんひざくら)も競うように咲き始め、それは見事な光景を織りなす。

本会の「桜ツアー」でもほぼ毎年、新竹市を訪れ、張震天氏や楊根棟氏の案内で桜を堪能してきている。今年2月18日から実施予定の桜ツアーでも訪問を予定している。惜しむらくは昨年12月21日、張震天氏が肺癌のため亡くなられたことだ。これまでのご指導に心から感謝申し上げるとともに謹んで哀悼の意を表します。

新竹市では昨日(1月11日)、河津桜や寒緋桜が数百本植えてある新竹公園の再整備計画を開始するにあたり、大阪から樹木医4人を招聘し公園樹の診察や剪定の実演講習を行ったという。中央通信社の記事を下記に紹介したい。

新竹市はこれまでも桜の育成に熱心だったが、一昨年11月の統一地方選挙で民進党の林智堅候補が現職で中国国民党の許明財候補を1,014票の僅差で破って市長に当選し、よりいっそう力を入れているようだ。


大阪の樹木医、台湾の公園樹木を診察 剪定方法のレクチャーも

【中央通信社:2016年1月11日】

大阪の樹木医4人が11日、新竹市政府の招きで同市内の公園を訪れ、公園樹の診察や剪定の実演講習を行った。樹木の管理を担当する職員は、技術を身につけようと樹木医の話に熱心に耳を傾けていた。

同市は交通部観光局から獲得した3億台湾元(約10億5000万円)の予算をもとに、日本統治時代の1916年に設置された新竹公園の再整備計画を開始。日本人樹木医の招聘は計画の一環として行われた。笠松滋久さんら4人の医師は池周辺に植えられているフウやクロマツ、サクラなど計100本以上を診察した。

笠松さんによると、サクラの木は日本では通常8~10メートルおきに1本植えられているのに対し、同公園は3メートルに1本と間隔が短いため、枝の絡み合いが多くなり、腐朽菌も繁殖しやすくなっているという。笠松さんらは問題点と最新の整備の考え方を職員に教授した。

同市都市PR処の顔章聖処長は、日本人樹木医の指導によって新竹公園の樹木は今後も適切な手入れを受けられるようになったと喜んだ。


桜募金 ご協力のお願い 台日文化経済協会に200本の河津桜を寄贈!

本会では平成18年(2006年)からこれまで5000本を超える河津桜の苗木を台湾に寄贈し、たいへん喜ばれています。

この寄贈は、その前年、桜が大好きな李登輝総統お立会いの下、日本から台湾に桜の苗木を寄贈、日台で協力して1万本の桜を台湾に咲かせようという趣旨の寄贈調印式を行ってから始まっています。

平成22年(2010年)には再び李総統にお立会いいただき、本会は蔡焜燦先生が理事長の李登輝民主協会と姉妹提携し、桜を寄贈することで合意しました。

また一昨年からは、李総統の経済ブレーンで、総統府国策顧問だった黄天麟先生が会長の台日文化経済協会からの依頼により寄贈を始めています。本会は12月4日、台日文化経済協会(1952年創設)と姉妹提携し、来年早々に200本を寄贈の予定です。

つきましては、引き続き日台の絆を象徴する桜寄贈を行いますので「桜募金」をお願いすることになりました。ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 平成27年(2015年)12月吉日

                                    日本李登輝友の会

【桜募金要項】

 ◆ 1口=2,000円

 *募金にご協力いただいた方全員のお名前のプレートを植樹した桜に掛け、長く銘記する予定です。
 *15口(3万円)以上の篤志者の方には、李登輝元総統ご揮毫の色紙「為国作見證」(印刷)と「我是不是我的我(私は私でない私)」文鎮を贈呈の予定です。

 ◆募金期間 平成27年(2015年)12月15日~同28年(2016年)3月31日

 ・郵便貯金 *桜募金専用口座です。
  日台桜基金会 (ニッタイサクラキキンカイ)
  記号・番号:10000・30439851

 ・ゆうちょ銀行 *桜募金専用口座です。
  日台桜基金会 (ニッタイサクラキキンカイ)
  店名:〇〇八(ゼロゼロハチ) 店番:008 普通預金:3043985

 ・銀  行 *桜募金専用口座です。
  三菱東京UFJ銀行 本郷支店 普通 0149224
  日本李登輝友の会 事務局長 柚原正敬
  (ニホンリトウキトモノカイ ジムキョクチョウ ユハラマサタカ)

 ・郵便振替 *「桜募金」と明記して下さい。
  日本李登輝友の会 (ニホンリトウキトモノカイ)
  00110-4-609117

◆お問い合わせは本会事務局まで
0338682111