20150808

来日記念講演「台湾は台湾、中国は中国」李登輝

7月22日、衆議院第一議員会館において行われた李登輝総統の講演会の講演録が8月6日発売の「歴史通」9月号に「来日記念講演 台湾は台湾、中国は中国」と題して掲載されました。

衆参国会議員の4割を超える292人、秘書などの代理112人、関係者を合わせ約450人が集う満堂の中、「台湾のパラダイムの変遷」と題し、<台湾がこれまで如何にして主体性を確立してきたか、中国式の「託古改制」から台湾の「脱古改新」というパラダイムの転換、そしてこれから台湾が進めるべき「第二次民主改革」と憲法改正について>話されました。

最後に<台湾はこれからも、日本と同じく、自由と民主という価値観を至上の価値としつつ、日本と手を携えて国際社会の発展のために貢献していきたいと考えております。日本の国会議員の先生方には、どうか台湾への関心を引き続き寄せていただきたいと願っております>と締めくくられるや、拍手が鳴り止まず、スタンディングオベーションまで起こったことはお伝えしたとおりです。

この講演会を主催したのは、超党派の国会議員でつくる「李登輝先生の講演を実現する国会議員の会」。超党派は自民党、公明党、民主党、維新の党、次世代の党の5党からなり、発起人は麻生財務大臣や下村文科大臣など現役閣僚を含む40人です。

自民党は鳩山邦夫、麻生太郎、古屋圭司、下村博文、井上信治、萩生田光一、岸信夫など22人、公明党は上田勇、冨田茂之、魚住裕一郎の3人、民主党は前原誠司、渡辺周、長島昭久など6人、維新の党は松木謙公、石関貴史、柿沢未途など6人、次世代の党は平沼赳夫、中野正志、江口克彦の3人です。

李総統もこの講演会に向けての準備はかなり入念だったと仄聞していますが、「李登輝先生の講演を実現する国会議員の会」も数度の会合を開いたのみならず、自民党議員だけの会合も開くなど、かなりの準備をして臨んだそうです。

やはり、台湾を「大切な友人」そして「重要なパートナー」と位置づける安倍内閣だからこそ、他国からの圧力をものともせず実現できた国会初講演だったかと思います。その点でも記念碑的な講演でした。ぜひご一読ください。

「歴史通」9月号(ワック、2015年8月6日発売 定価:961円)