靖國神社には、李登輝元総統の実兄である岩里武則命（台湾名：李登欽）ら2万7864柱の台湾出身戦歿者も英霊として祀られている。その戦歿者を慰霊顕彰する昨8月15日、本会は予定どおり靖國神社前の九段坂にて戸籍問題の街頭署名を行った。
午前8時、地下鉄の九段駅から靖國神社に上る九段坂に着く。すでに新しい歴史教科書をつくる会や「頑張れ日本！全国行動委員会」、法輪功、パチンコ廃止を求める会、キリストの幕屋などがすでにチラシを配布するなどの活動を始めている。
韓国議員が靖國神社を訪れて安倍政権批判をするという事前報道があったため、例年より機動隊の数が多く物々しい雰囲気だ。
イチョウ並木の木陰に陣取り、署名活動の幟（のぼり）「台湾は中国じゃない！」や本会会旗、緑の台湾旗を立てていると、スタッフが集まってきた。途中からお手伝いいただいた会員を含め総勢5名。柚原事務局長以外はすべて女性だった。クーラーバックに入れた飲み物も準備した。
9時を過ぎるくらいから人並みが確実に多くなってくる。石平（せき・へい）氏が通りかかり、私どもの署名活動に気づくとつかつかと歩み寄ってきて署名していただいた。本会関係者も参拝に向かう途中でわれわれの署名活動に気づき、ほとんどの人が立ち寄って署名に協力いただいた。中には、わざわざ冷たいペットボトルを差し入れしてくださる人もいた。有難いことだ。
他団体の方からも冷たいものや食べ物を差し入れしてくれ、ここでの署名活動は心がなごむ。御神霊（みたま）のご加護を感じる。
チラシが飛ぶようになくなってゆく。新宿駅西口などとはまったく違う反応だ。まさに「入れ食い」状態で、あっという間に予定の11時。まだ少しチラシが残っていたので、チラシがはけるまでということで続行したが、ものの10分ほどで用意した1500枚のチラシをすべて配布し終えた。
そこで、本会の街頭署名活動はこれをもって終了した。署名に応じていただいた方は239人。ご協力いただいた方々に御礼を申し上げるとともに、暑い中をお手伝いいただいたスタッフの方々にも御礼申し上げます。
残念ながら安倍晋三総理の参拝はなかったが、萩生田光一（はぎうだ・こういち）自民党総裁特別補佐を名代として遣わして玉串料を奉納した。
ちなみに、萩生田・衆議院議員は台湾との交流を推進する自民党の「日台若手議連」（岸信夫会長）で幹事長をつとめ、八王子市と高雄市の姉妹都市締結に尽力した親台派。
そういえば、安倍内閣の閣僚で終戦記念日に靖国神社に参拝した新藤義孝・総務相、古屋圭司・国家公安委員長、稲田朋美・行政改革相の3人は、台湾問題にも理解が深い。
