20101209本会台北事務所が7月に開設され、最初の本格的始動となったのは、李登輝元総統と登山家・野口健さんとの対談アテンドでした。

野口さんは、登山活動の一方でアジア各地に眠る日本兵の遺骨収集活動にも力を入れられ、その過程で、日本兵として出征した台湾人の方々の存在を知りました。

以前から、日本にとって台湾の存在が非常に重要なことを認識していた野口さんもっと学ばなくてはという想いで台湾を訪れたのです。そして、出会った多くの台湾の方々から「日本よ頑張れ、日本人よ胸を張れ」と励まされたことに大きな感銘を受けました。

本年7月には李登輝元総統との対談も実現。まだ30代という若いリーダー候補との対談に、李登輝元総統も最大限の賛辞を贈られ、その対談は数時間にも及びました(対談はPHP『Voice』11月号収録)。

こうした野口さんの活動の原点は5年前、8000mを超すヒマラヤ登頂中に「死」を覚悟する事態に陥った経験にあります。何日も猛吹雪が続き、真っ暗なテントに閉じ込められ、ついに酸素も尽きようとしていたとき、野口さんは心の底から「日本に帰りたい・・・」と思いました。

そんな時、ふいに祖父のことを思い出し、「戦争で亡くなっていった方も、こんな思いで逝ったのだろうか。日本に帰りたかっただろうな・・・」と考え、もし生きて帰ることができたら、必ず戦没者の遺骨収集に取り組もう、と心に決めたということです。

台湾を知れば知るほど元気をもらったと話す野口さん。今般、その野口さんが「台湾への恩返し」をテーマに、ともに難題に直面する日台に元気を吹き込むべく、台北で講演を行います。滅多にない機会ですので、是非ともたくさんの方々の御来場をお待ちしております。

■日時 2010年12月9日(木) 午後7時~8時30分(開場:午後6時30分)

■会場 台大校友会館 4F会議室  台北市濟南路一段2之1號 TEL:02-2321-8415

■参加費 無料 (お申し込みは不要です。直接ご来場下さい)

■主催 日本李登輝友の会(小田村四郎会長)
お問い合わせ(台北事務所) TEL:0917-807-761  mail:taipei@ritouki.jp

■共催 台湾李登輝民主協会(蔡焜燦会長)