201002033日、本会事務局に入った連絡によると、NHK『JAPANデビュー』に出演した柯徳三氏が2日午後9時過ぎ、台北市内の台湾大学付属病院において心不全のため亡くなった。88歳だった。数日前から体調を崩して入院されていたという。旧正月が近いため、告別式は旧正月後に改めて行うという。

柯氏は大正11(1922)年、東京の本郷で出生。祖父の柯秋潔氏は、日本時代の日本語修習第一期生として知られる。台北高等学校では李登輝氏の2年先輩。台北帝大医学部を経て、医師。リタイア後は美しい日本語を守る「友愛グループ」の運営委員などを務めた。

本会青年部が訪台した平成16(2004)年には、蔡焜燦氏主催の歓迎パーティで乾杯の挨拶。 「昨今の日本は落ちぶれたと聞いていたが、この若者たちを見て、まだまだ大丈夫だと安心した」。その後、蔡氏は柯氏の言葉を引用し、「柯さんが言った”日本は大丈夫と安心した”という言葉をもう一度よく思い出して欲しい。日本の将来は安心だと言ったのは、台湾人だということを」と述べている。

昨年、NHKで放送された『JAPANデビュー』については、「NHKの後ろに中共がついているんだろう」と厳しく批判。日本時代の功罪を公平に検証するべき、などと述べていた。

ご冥福をお祈りします。

※葬儀の日程について 告別式は2月28日(日)午後2時より、台北市立第二殯儀館・景仰廳にて執り行われることとなりました(最寄MRT駅は公館もしくは六張犁)。