20090316

都内で記者会見する蔡英文・民進党主席(中)。右は許世楷・前駐日代表、左は羅福全・元駐日代表

3月15日、蔡英文・民進党主席が党主席として初来日し、東京・千代田区のアルカディア市ヶ谷において250人の参加者を前に「目前の台湾情勢と台日関係」と題して講演した。招聘したのは在日台湾同郷会(何康夫会長)、本会はじめ在日台湾婦女会などが協賛した。

会場には同行してきた同党所属の[塗の土を省く]醒哲氏ら3人の立法委員、羅福全・元台湾駐日代表処代表、許世楷・前代表ご夫妻、高橋雅二・前交流協会理事長、池田維・前日本交流協会台北事務所代表(駐台湾大使に相当)、金美齢氏、本会の田久保忠衛副会長、宮崎正弘氏らも出席。

蔡主席は2000年からの民進党政権時代を、2300万人が台湾は主権を有しているというコンセンサスを作り上げたと位置づけ、馬英九政権になってそれが当り前でなくなったと批判。また、台湾経済も民進党時代には安定していたとし、現在の金融危機もその基礎があったからそれほど大きな影響を受けずにすんでいると強調した。

また、民進党は分裂しておらず、2012年に必ず政権を取り戻すと表明した。日台関係については、民進党は民主、人権、安全保障という共通の価値観から日台関係を考えていて、3つを提言した。1つは、経済貿易の推進で、特に日本とのFTA(自由貿易協定)実現、2つ目は、アジアにおける経済統合で台湾が加わることへの支持、3つ目は、安全保障をめぐる日本との協力体制の構築を挙げ、実現に努めたいとした。

詳細は本会メールマガジン『日台共栄』第997号をご覧ください。