SONY DSC李登輝元総統は6日午前、国立台湾大学日本語学科と日本の旅行会社が共同で開催した「台湾大学シニアカレッジ」において「台湾と日本百年来の歴史及び今後の関係」と題する講義を行った。

講義は午前10時10分から始まり、前半50分・後半50分と、大学の授業と同じ方式。会場には日本からの参加者30名、日本語学科の学生10数名が集まり、李氏の講義に耳を傾けた。

講義では、日本と台湾の歴史から説き起こし、両国関係の重要性を強調。また、最近の台湾政情については「馬英九政府は急速に中国に対して傾斜している。例えば、台中直行のチャーター便を運行して中国からの観光客を増やそうとしているが、台湾にとって観光収入はGDPの2%に過ぎない。そんな付け焼刃で経済が回復するわけがない」と一刀両断。「台湾の民主化のためには、今一度、社会正義の実現が必要」と、一貫してぶれない姿勢を見せた。

また最後に、日本語学科の学生に向け、「日本語を学ぶということは日本の文化を学ぶということだ。日本文化は世界においても類稀なる文化。高い精神性を備えた日本文化を学ばず、商売に使おうなどという気持ちでは日本語を学ぶ意味がない」と叱咤激励した。

講義後は、花束を受け取り記念撮影に応えた後、李氏にとっても母校であり、教鞭をとったこともある台湾大学を後にした。