SONY DSC11月30日から12月4日まで開催された第8回・李登輝学校台湾研修団は最終日を李登輝校長の講義で締めくくり、無事に日程を修了しました。

今回の研修団は、前回までの桃園渇望学習センターではなく、李登輝前総統が主宰するシンクタンク・群策会が入る淡水のビルで開催。ホテルかと見紛うような瀟洒なビルの一室で、黄昭堂・台湾独立建国連盟主席や黄天麟・前台湾総統府国策顧問など多彩な顔ぶれの方々の講義が連日展開されました。また、観光地で有名な淡水夜市も近いということで、夜は台湾の市井の人々の生活を実地に見ることが出来、複数回の参加者からも好評を博しました。

最終日午前10時、研修生が待つ大広間へ颯爽と入ってきた李校長は笑顔で全員と握手。早速始められた講義の内容は「初めて発表する」という「ハンチントン現象」について。

『文明の衝突』を著したサミュエル・P・ハンチントン(ハーバード大学教授)が論じる「国家の自由民主化に尽力した勢力が、後になって自由民主化を妨げる勢力になる」という「ハンチントン現象」をとり上げ、台湾の民主化の停滞と今後の課題について話されました。

その後「最高指導者の力量」として安部首相の退陣にも言及後、参加者からの質問に答えられて1時間の講義はあっという間に終了。

終業式では李校長自ら研修生一人ひとりに修了証書を手渡され、記念撮影。李校長を囲む昼食会では、大テーブルに李校長を一同が囲み、和やかな雰囲気の中、研修生と歓談されました。

研修団一行は午後の便で帰国。第8回目の研修団は無事に修了しました。

※なお、次回の李登輝學校台湾研修団の開催ですが、台湾では1月に立法院選挙、3月に総統選挙、5月に総統就任式が行われるため、日程の調整が難しく、次回の開催予定は未定となっております。決まり次第、本会HPやメールマガジンなどでお知らせします。