中国産ウーロン茶の葉から、残留基準値を超える有機リン系殺虫剤「トリアゾホス」が相次いで検出され、厚生労働省は9日、中国産ウーロン茶の葉や加工品を輸入する業者に対し、食品衛生法に基づく検査命令を出した。

中国産ウーロン茶の葉は年間2万トン近くが輸入されているが、同法に違反したケースが見つかったのは初めて。

同省によると、7月中旬~8月初旬、大阪検疫所で0.08ppm、広島検疫所で0.14ppm、神戸検疫所で0.16ppmのトリアゾホス(残留基準値0.05ppm)をそれぞれ検出した。

輸入業者は今後、同省の登録検査機関に茶葉や加工品を持ち込み、基準をクリアしないと輸入できない。【2006年8月9日・読売新聞】