20060723-012006年(平成18年)7月23日、第代台湾総督をつとめた児玉源太郎をご祭神とする江の島の児玉神社において歿後100年を記念する例大祭が斎行された。例大祭には、藤沢市観光協会の二見幸雄会長や藤沢市議会の国松誠議長、神奈川日華親善協会の酒井麻雄会長、日本高座会の呉春生会長ら地元関係者をはじめ、台北駐日経済文化代表処から許世楷代表代理の黄冠超氏、本会からは小田村四郎会長、柚原正敬常務理事、石川公弘神奈川県支部長、神奈川李登輝友の会役員など約150名が参列して盛大に執り行われた。

午後1時、降ったり止んだりしていた雨が上がり、山本白鳥宮司が祝詞を奏上しはじめると、陽射しが差し込んできた。また、荘重な雅楽が奏でられる中、小田村会長らが玉串を奉奠していると近くの木々に動く影があり、よく見るとなんと台湾リスだった。

20060723-021時間ほどで式典が終わり、いよいよ李登輝前総統の揮毫になる「兒玉神社」扁額の除幕式。扁額は社頭参拝する神楽殿正面の棟のところに白布で覆って掲げられ、山本宮司、小田村会長、草開省三・日台交流教育会事務局長、石川支部長、二見幸雄・藤沢市観光協会会長、国松誠・藤沢市議会議長の6名が紐を引くと、金泥輝く扁額が現れた。参列者からは大きな拍手が沸き起こり、神楽殿前はカメラを撮る人々で埋まった。

山本宮司をはじめ、小田村会長ら除幕式を執り行われた方々が次々に祝辞を述べられたが、この中で、小田村会長は児玉源太郎の生地山口県周南市(旧徳山市)の児玉神社でもこの日に例大祭が行われていて、やはり李登輝前総統が揮毫された「活氣長存」と揮毫された顕彰碑の除幕式が斎行されていることを紹介された。(下記に産経新聞報道を掲載)

その後、酒樽が割られて参列者に樽酒が振る舞われる中、神楽殿にて雅楽道友会による舞楽「蘭陵王」が演じられ、午後3時、すべての式典はつつがなく修了した。


児玉源太郎の顕彰碑が除幕

20060723-03山口県出身の明治期の軍人で政治家の児玉源太郎(1852~1906年)の没後100年を迎えた23日、生誕の地・山口県周南市に顕彰碑が建立され、児玉家の子孫らが除幕した。

台湾の李登輝・元総統が揮毫した「活氣長存」の文字が刻まれている。直系のひ孫の妻、児玉紀(のり)さん(65/東京都新宿区)は「大将(源太郎のこと)は台湾と日本の親善に尽くした。日台が仲良く交流すればうれしい」と話していた。【7月24日付・産経新聞朝刊】