祝辞 日本李登輝友の会の使命と支部への期待

ご列席の皆様、本年は、私ども日本李登輝友の会が目的の一つに掲げる李登輝前総統の「奥の細道」散策が実現されようとしている大事な年です。そのご来日を今秋に控えた本日、日本李登輝友の会青森県支部の設立大会が開催されますことを心からお祝い申し上げます。

本来なら会長である私自身も出席して、全国で第12番目となる支部発足をお祝いしたかったのですが、遠方のため叶わず書面を以てご挨拶申し上げる次第です。

本会の使命は李登輝前総統の透徹した日台運命共同体理念に共鳴し、その速やかな実現と両国の鞏固な結合を図ることにあります。

そのためには二つの条件が考えられ、第一は、我が国が台湾を正統な独立主権国家として認知し、正規の国交を回復し、台湾の国際社会への復帰を支援することです。また、第二の条件は、台湾国民が台湾人としてのアイデンティティを確立することです。李登輝前総統はかねてからこれを繰り返し主張し、台湾正名運動として取り組んで来られました。私どもは李登輝氏のこの活動をできるだけ支援し、日台交流の一層の緊密化を図っていきたいと思います。

このような趣旨に基づく本会ですので、天妃祭などを通じて台湾との交流が深い青森県支部におかれましては、今後とも日台共栄のために力を尽くされることを確信するとともに、大見光男支部長をはじめ皆様方の今後のご活躍を大いに期待しております。
最後になりましたが、設立大会のご成功ならびに皆様のご健勝を心からお祈り申し上げます。

  平成18年6月11日

日本李登輝友の会会長 小田村四郎