蔡焜燦先生の夕食会やそうそうたる講師陣に新たな講師が加わる

去る3月1日、許世楷・駐日代表に代表官邸で茶話会を開いていただいた「第4回台湾李登輝学校研修団」(宇都宮鐵彦団長、宇井貴彦副団長)が明日11日からはじまります。最終日の15日には、李登輝学校校長でもある李登輝前総統の特別講義が行われます。李登輝前総統は5月に来日が予定されていますので、どのような講義内容になるのか、今から興味津々です。

今回の研修団の特徴は、次のようになるかと思います。

1、野外視察からはじまり、新竹李登輝之友会の協力により、日本から寄贈した河津桜や台湾第3の古都である新竹市内に残る日本時代の建物や駅舎などを見学。

2、『台湾人と日本精神』の著者で「老台北」こと蔡焜燦先生が夕食会を開催。

3、研修では、新たな講師として、共立女子大教授だった真理大学台湾文学部の張良澤教授が「日本時代の台湾人の生活」と題し、また、台湾の原住民や日本語世代研究の第一人者である中央研究員民族学研究所の黄智慧氏が「台湾の慰霊と追悼」と題して講義。

4、総合座談会では、元総統府秘書長で郡策会秘書長でもある黄昆輝・李登輝学校教頭、前駐日代表の羅福全・亜東関係協会会長、総統府国策顧問の黄崑虎・李登輝之友会全国総会総会長の3氏が顔をそろえること。

5、李登輝前総統の講義はいつお聞きしても哲学に裏打ちされた深い内容です。前回から台湾に支局を開設している日本の報道関係者も聴講できることになり、読売、中日、毎日、西日本、時事の各支局長が参加しました。今回も聴講できます。

ともかく、そうそうたる顔触れです。全講師を日程順にご紹介すると次のようになります。

11日(土) 蔡焜燦先生

12日(日) 張良澤先生

13日(月) 黄昭堂先生、林明徳先生、張炎憲先生、鄭清文先生

14日(火) 呉密察先生、李鴻禧先生、黄智慧先生、黄崑虎先生、羅福全先生、黄崑虎先生

15日(水) 李登輝先生

上記の先生方のほかに、台湾で「美しい日本語を話す」ことを目的に、日本語文献をテキストに月例会を開かれている「友愛会」の名誉会長で、芝山巌事件の研究者でもある陳絢暉先生も講師として予定されていたのですが、昨年、体調を崩されたまままだ本復されていないようですので、今回は已むなく断念いたしました。ご本復を心からお祈り申し上げます。