14日から米国を訪問していた李登輝前総統は、すべての日程を終了し、24日、無事に台湾へ帰国しました。

米国政府は、李氏の訪問を”私的なもの”としてコメントを避ける一方、国会議員との懇談や講演会、メディアのインタビューにおける政治的発言について一切の制約を設けず、主権国家としての矜持を示しました。

李氏も、自由時報(台湾)のインタビューに答え、「日本は米国の姿勢を学ぶべき」と発言しています。なお、台湾到着時の記者会見では、東京訪問について期待を示す発言をしています。

李登輝氏、東京訪問に期待示す

【台北=石井利尚】台湾の李登輝・前総統は24日、米国訪問を終え台北空港に戻った。空港で記者会見した李前総統は「日本は米国に学ぶべき点が多い。ワシントンで米国の国会議員と話をしたが、日本政府も私を東京に招き(国会議員らと)話をさせるべきではないか」と述べ、東京訪問に期待を示した。李氏は2000年の総統退任以来、心臓病治療と観光のため2度来日したが、中国を刺激するとして、東京は訪問していない。

(2005年10月25日付・読売新聞)