許世楷代表が新たに2つのなすべきことを追加表明

去る7月18日(日)、東京・港区の新高輪プリンスホテルで開かれた台湾の許世楷新駐日代表の歓迎会には、35度を超える炎天下、北海道から熊本県に及ぶ全国各地から約500人が参加し盛大に行われました。代表ご夫妻もたいへんお喜びになったご様子で、ご参加の方々はじめご奉仕いただいた方々にこの場をお借りして改めて御礼申し上げます。

歓迎会は、まず発起人を代表して小田村四郎・日本李登輝友の会会長が開会挨拶。続いて、日本側から西村眞悟・衆議院議員、熊坂隆光・日本工業新聞社社長(前産経新聞編集局長)のお2人、台湾側からは、許世楷代表ご夫妻とお親しい郭孫雪娥・在日台湾婦人会会長と周英明・東京理科大学教授、そして青年を代表して陳宣頴・東洋大学台湾留学生会会長の3人が来賓として祝辞を述べられました。

西村眞悟議員は、李登輝前総統の奥の細道散策を実現することが日本の国直しにつながるとしてその実現に尽力する旨を表明、また、郭孫雪娥会長と周英明教授は、これまで共に行動してきた同世代としての思いを披露され、陳宣頴さんは外国人登録証の国籍問題の早期解決を訴えるなど、それぞれのお立場からの心のこもったご祝辞に会場からは盛んな拍手が沸き起こりました。

来賓としてご祝辞を賜る予定だった蔡仲秋・中華連合総会会長は、残念ながら体調を崩されたそうでご欠席でしたが、たいへん素晴らしい生花をお届けくださいました。

また、石原慎太郎・東京都知事、安倍晋三・自民党幹事長よりのご活躍を祈念する旨の祝電が披露され、続いて、許世楷代表が謝辞を述べられました。

参加者に配布された封筒には、7月6日の着任記者会見の内容が資料として入れられていましたが、許世楷代表は「拍手に迎えられて家内と会場に入ってきましたが、もう一度結婚式をしているようで、たいへん気分が高揚しています」と会場をなごませつつ、着任以来、いろいろな方にお会いしているうちに、これまで新憲法制定に日本の支持を得ることなどの3点以外に、もう2点、為すべきことがあることに思い至ったとして、下記を表明されました。

①代表処の現在の名称は「台北駐日経済文化代表処」だが、在任中に「台湾駐日 経済文化代表処」に変更すること。

②来年10月に台湾新幹線が開通するが、開通に伴う日本と台湾の関係をどのよう に発展させるかに努力したい。

その後、岡崎久彦・元駐タイ大使による乾杯を経て祝宴に入りましたが、許世楷代表は次々と駆けつけてくる方々とご挨拶、またテーブルを巡りつつ挨拶されました。

約1時間半に及ぶ祝宴の後、許世楷代表と盧千恵夫人のこれまでのご活躍ぶりを紹介する感動的なビデオが上映され、会場のあちこちにハンカチで目頭を押さえる光景が見られました。このビデオを受けて、盧千恵夫人がご挨拶。これまでの来し方やいろいろな事件に臨んだ折のご心境などを披露されると、会場からは惜しみない拍手が送られました。

その後、許世楷代表に対するアンケートの説明があり、また、歓迎会開催に尽力された日本台湾医師連合、怡友会、台湾仝心会などの代表の方々が壇上から一言ずつご挨拶。さらに、日本李登輝友の会の柚原正敬・事務局長が、許世楷代表をお招きした講演会を全国で開催して日本人の台湾認識を高めて欲しい旨を閉会の挨拶を兼ねて提案すると、許世楷代表が立ち上がって応諾され、会場からも盛んな拍手。

最後に、参加者全員で「ふるさと」と「勇敢な台湾人」を合唱し、台北高等学校同窓会常任幹事の冨田敏郎氏の音頭により万歳を三唱、3時間半に及んだ歓迎会も盛会裡に終えることができました。(本会メールマガジン『日台共栄』39号より転載)