日本政府は平成27年秋の叙勲受章者を発表し、台湾からは元亜東関係協会会長で、台湾機械運輸公司董事長を務める彭栄次氏(旭日重光章)、「美しい日本語を守る」活動を行う友愛グループ代表の張文芳氏(旭日双光章)ほか、4名(台北事務所選出3名、高雄事務所選出1名)が受章した。

台湾から4名の同時受章は平成24年春、秋、平成26年春に続いて最多。台湾を対象とした叙勲は
平成17年(2005年)春に再開され、今回の受章で41人となった。

◆台湾の叙勲者一覧【2005年春~2015年秋】 2015年11月現在

旭日重光章を受章した彭栄次氏は、その卓越した日本語と政財界への幅広い人脈で、李登輝政権時代に対日交渉の特使として活躍。李登輝総統の退任後、ビザ発給で混乱した2001年、2004年末の訪日を実現させるべく、日本側と調整したのも彭氏とされている。亜東関係協会会長在任時、本会主催の第11回・日本李登輝学校台湾研修団の講師を務めていただいている。

旭日双光章を受章した張文芳氏は、日本語・中国語・台湾語の通訳を今も現役で務めるかたわら、友愛グループの代表として会の運営を取り仕切っている。毎回参加者に配布されるパンフレットや機関誌の作成もパソコンを使ってこなす。本会や本会会員とも縁が深く、第18回・日本李登輝学校台湾研修団では講師として招いた民進党の蔡英文氏の通訳を務めていただいている。

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第11回・日本李登輝学校台湾研修団で講義する彭栄次氏

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通訳中の張文芳・友愛グループ代表(左)。右は蔡英文氏。

今回の台湾人受章者は下記の通り。なお、肩書は新聞発表のもの。

彭栄次 81歳 元亜東関係協会会長
林丕雄 84歳 元淡江大学日本研究所長
張文芳 85歳 中日翻訳家・通訳
蘇慈琴 63歳 元交流協会高雄事務所現地職員

受章された皆様に謹んでお祝い申し上げます。