11月1日、静岡県の西伊豆町(にしいずちょう)の藤井武彦(ふじい・たけひこ)町長は澎湖(ぼうこ)県の陳光復県長は、澎湖県議会の劉陳昭玲議長と澎湖訪問5回目となる静岡県伊東市の佃弘巳(いとう・ひろみ)市長による立ち合いの下、友好交流提携書に調印しました。

これは10月22日の群馬県桐生市と雲林県6自治体の「友好協力に関する覚書」締結に続く都市間提携で、これで日本と台湾の自治体の姉妹提携は39件目(本会調べ)になりました。心からお祝い申し上げます。

澎湖県政府の「県政新聞」は早速、調印式の模様を多くの写真とともに報じています。また併せて、下記に中央通信社の記事を紹介します。

◆澎湖、日本靜岡簽署友好交流意向書 共創互惠互利[11月1日]

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友好交流提携書に調印した陳光復・澎湖県長(知事、左から二番目)と藤井武彦・静岡県西伊豆町町長(右から二番目)

西伊豆町は、黄金崎や「伊豆の松島」と呼ばれる堂ヶ島など一帯の海岸が伊豆西南海岸として国指定の名勝に指定されている景勝地をかかえ、観光客を誘致するため、今年の5月24日、伊豆半島市町首長ら15人からなる台湾トップセールスに加わって澎湖県を訪問、陳光復県長などと交流しています。

一方の澎湖県は、大小90余りの島々からなる台湾の代表的な観光地。この澎湖県にある赤島には、堂ヶ島の「トンボロ」と同じく、潮の干潮により現れる砂州でできる海岸があることから、7月25日、澎湖県の陳光復県長をはじめ、建設部長や観光局長など澎湖県幹部のほか商工会長らが西伊豆町を訪問して藤井町長らと交流、また堂ヶ島のトンボロを見学し、友好公園になることを話し合いました。

ちなみに、澎湖県は長らく中国国民党の牙城と言ってもよく、1990年代の李登輝政権時代に民進党所属の県長が当選したことがありましたが、それ以外は中国国民党所属の県長でした。ところが、昨年11月末の統一地方選挙で民進党所属の陳光復氏が対抗する中国国民党候補を5,631票の僅差で破って当選しています。

◆西伊豆町役場(藤井武彦町長)
 〒410-3514 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科401番地の1
 TEL:0558-52-1111 FAX:0558-52-1906

◆澎湖県政府(陳光復県長)
 馬公市治平路32号
 TEL:06-927-4400


台湾・澎湖と西伊豆町、観光交流を強化 「トンボロ」が縁で

【中央通信社:2015年11月1日】

(澎湖 1日 中央社)観光や文化などの面で交流を強化しようと、澎湖県の陳光復県長は1日、同県庁で静岡県西伊豆町の藤井武彦町長と友好交流提携書に調印した。

澎湖県は台湾海峡に浮かぶ島で、県内にある地質公園では、西伊豆町の三四郎島と同様に、干潮の際に海で隔てられていた陸地と島がつながる、いわゆる「トンボロ現象」が起きることで知られている。

これを縁として今年5月と7月に双方のトップが互いに訪問するなど交流を重ね、より一層の絆と関係発展を目指すため、今回の締結に至った。

調印式に立ち会った静岡県伊東市の佃弘巳市長は、澎湖県からのもてなしに感謝を述べたほか、日台の友好と平和の継続に期待を示した。

静岡県からの訪問団一行は2日まで澎湖に滞在予定。