1月16日、鳥取県内を走る若桜(わかさ)鉄道の若桜(わかさ)駅と、新竹県内を走る台湾鉄路管理局の内湾線の内湾駅が「姉妹駅協定」を締結したそうです。令和2年初の日台鉄道提携で心より祝意を表しつつ、下記に中央通信社の記事をご紹介します。

この記事では、どうして若桜駅と内湾駅が姉妹駅を結ぶようになったのかいささ分かりにくいのですが、NHKニュースは提携に至った背景を下記のように伝えています。

<若桜町は、好調な搭乗実績が続く台湾のチャーター便からの誘客を図ろうと、若桜鉄道の若桜駅と、台湾で観光客の人気が高い駅との間で姉妹提携を結び、観光交流を深めて台湾での知名度を高めていくことになりました。

鳥取と台湾を結ぶチャーター便は、去年9月から12月にかけ、3つの航空会社が37往復運航し、平均搭乗率が87.9%と高く、県は将来の定期便化の実現も視野に、ことし3月下旬にも再度、就航を目指しています。

こうしたなか、若桜町はチャーター便の利用者を呼び込もうと、若桜鉄道の若桜駅と、台湾北西部のローカル線、内湾線の内湾駅との間で姉妹提携を結び、観光交流を深めて現地での知名度を高めていくことになりました。

内湾駅は、風情ある町並みを楽しめるとして観光客に人気を集めていて、若桜町は今後、駅で町内の観光地をPRするなどして、観光客の取り込みを図りたいとしています。>

また、台湾の報道では、若桜駅と内湾駅には見どころとして、桜・老街・転車台という三つの共通点があることにも触れています。 

これで日台の鉄道提携は39件目となります(本会調査)。こちらで1986年1月25日に大井川鐵道と阿里山森林鉄道が「姉妹鉄道」を締結して以来の一覧をご紹介しています。

◆若桜鉄道


台鉄内湾駅、鳥取・若桜駅と姉妹駅協定 双方の観光活性化に期待

【中央通信社:2020年1月16日】

台湾鉄路管理局(台鉄)内湾線の内湾駅(新竹県)で16日、若桜鉄道の若桜駅(鳥取県)との姉妹駅協定締結式が開かれた。双方は姉妹駅締結を通じ、観光活性化につなげたいとしている。 

式典では、内湾線竹東駅の林景興駅長と若桜鉄道の代表が協定書に調印した。 

台鉄は近年、日本の鉄道各社との交流を積極的に推進している。台鉄が公表している資料によれば、日本の駅と姉妹駅を結ぶのは7駅目。