王明理さん

かつての戦争に日本軍の軍人・軍属として従軍した台湾人は約21万人、戦死者は約3万人にのぼります。しかし、戦後、戦死者のご遺族や戦傷者は、何の補償も受けられないまま放置されていました。

終戦から30年ほど経た1974年12月、インドネシアのモロタイ島で台湾出身日本兵の中村輝夫が発見されたことを知った王育徳氏は、台湾には日本から見放された元日本兵が数多くいることに気づき、早くも翌年2月28日に「台湾人元日本兵士の補償問題を考える会」を設立し、訴訟と議員立法を促す両面から運動を展開。有識者、弁護士、台湾兵元上官、国会議員、一般市民など多くの日本人も支援したことで、12年後の1987年、台湾人元日本兵の戦死者遺族と戦傷者に一律200万円の弔慰金を支払う法律が制定されるに至ります。

戦後日台間の特筆すべき歴史の事実ですが、ほとんど知られていない歴史でもあり、王育徳氏を父とする王明理さんに、台湾人元日本兵の補償問題の全貌についてお話しいただきます。

セミナー終了後は、講師を囲んで懇親会を開きます。ご参加の方は、申し込みフォーム、メール、FAXにてお申し込み下さい。

◆日 時:令和元年(2019年))6月22日(土) 午後2時30分~4時30分(2時開場)

◆会 場:文京区民センター 3-C会議室(東京都文京区本郷 4-15-14 TEL:03-3814-6731)
     【交通】都営地下鉄:三田線・大江戸線 春日駅 A2出口 徒歩2分
         東京メトロ:丸ノ内線・南北線 後楽園駅 4b出口 徒歩5分
         JR総武線 水道橋駅 東口 徒歩10分

◆演 題:台湾人元日本兵の補償問題 ─ 日本人が官民一体となって実現した戦後補償

◆講 師:王明理さん(台湾独立建国聯盟日本本部委員長)

[おう・めいり] 東京都生まれ。慶應義塾大学文学部英文科卒。台湾独立運動の先駆者で台湾語研究者だった王育徳・明治大学教授の次女。2011年9月、台湾独立建国聯盟日本本部委員長に就任し現在に至る。著書に詩集『ひきだしが一杯』、詩集『故郷のひまわり』。訳書にジョン・J・タシク編『本当に「中国は一つ」なのか』。編集担当書に『王育徳全集』、王育徳著『「昭和」を生きた台湾青年』、王育徳著・島村泰治訳『Taiwan:A History of Agonies』。本会理事、在日台湾婦女会理事、日本詩人クラブ会員。

◆参加費:1,500円(会員) 2,000円(一般) 1,000円(学生)
     *当日ご入会の方は会員扱い

◆申込み:こちらのお申込みフォームをご利用になるか、「お名前、ふりがな、メールアドレス、性別、ご住所、お電話番号、会籍(会員・一般・入会希望のいずれか)、懇親会へのご出欠」を明記のうえ、メールもしくはFAXにて下記の本会事務局までお申し込み下さい。 *6月21日(金) 締切

◆懇親会:講師を囲んで会場の近くにて [参加費=3,000円 学生:2,000円]

◆主 催:日本李登輝友の会