NNAの報道より

本会では、姉妹都市などの都市間提携や鉄道提携など、日台間の様々な提携をご紹介してきています。都市間提携は相変わらず盛んなのですが、最近はサイクリング・コースやゴルフコース、マラソン、自治体と大学、企業と経済団体など、これまでとは違った傾向がみられるようになっています。

例えば、本会で10月以降に紹介した提携は、静岡県三島市の「グラウンドワーク三島」と国立雲林科技大の人材育成などに関する「インターンシップ協定」締結(2018年10月12日)、藤枝市と遠達国際企業の「包括連携協定」締結(2018年10月27日)、富山マラソンと澎湖の菊島澎湖離島横断マラソンの「姉妹レース」提携(2018年11月3日)、みずほ銀行と台湾の三三企業交流会の提携(2018年11月5日)などがあります。

今度は、ホテル同士の提携です。11月21日、ホテルメトロポリタンやホテルメッツを運営するJR東日本ホテルズとハワードプラザホテルなどを運営する福華大飯店が営業提携契約を締結したそうです。

日台の提携はどの分野まで及ぶのか興味津々ですが、日台の絆が深さと強さを増していることは明らかです。

◆プレスリリース【2018年11月21日】
 JR東日本ホテルズ、台湾最大のホテルチェーン『福華大飯店 ハワードホテルズ・リゾーツ・スイーツ』 との広範な分野での営業提携契約を締結


日本ホテル、福華大飯店と営業提携

【NNA「アジア経済ニュース」:2018年11月22日】

JR東日本グループでホテル運営を手掛ける日本ホテル(東京都豊島区)は21日、台北市内で「福華大飯店(ハワード・ホテルズ・リゾーツ・スイーツ)」を運営する福華大飯店と営業提携契約を締結した。相互の営業拠点を活用したPR強化や人材育成などの分野で協力する。日本ホテルが海外のホテルと提携するのは初めて。

日本ホテルによると現在、台湾からの訪問を呼び込むインバウンドビジネスの取り込みを積極化しており、今回の提携では、両社が相互に有する事業拠点や営業拠点を活用し、それぞれの市場で双方のホテルブランドの認知度向上を図る。まずPRでの協力や人材育成、両社の会員へのホテル紹介などの分野で連携し、今後さらに提携範囲を拡大していく方針。

契約式典に出席した日本ホテルの里見雅行社長は、「インバウンド、アウトバウンドともに活況な台湾を重要な市場と考えている」とあいさつ。JR東日本ホテルズが運営するホテルブランド「メトロポリタンホテルズ」では、2017年の外国人宿泊客のうち台湾人が13%を占めたといい、「台湾人の利用は東北を中心に急増しており、今後さらに伸びが期待できる。福華大飯店と提携することで、双方の市場でアプローチしていきたい」と述べた。

福華大飯店の廖慧明董事長は、「ホテル市場の競争が激化する中、日本ホテルと協力して日本でのPRを強化し、さらなる成長エンジンにしたい。同時に、当ホテルの会員や旅行会社に対しても、JR東日本グループのホテルを案内していく」とコメントした。

一方で今後、両社がホテル運営で提携する可能性について、里見社長は「現時点で具体的な計画はないが、あらゆる可能性を否定しないで考えていきたい」と述べるにとどめた。