大東亜戦争末期、労働力不足を補うため、平均年齢14、15歳の8400人余の台湾少年工たちが海軍軍属として日本へ渡り、「雷電」や「零戦」などの生産に従事した。

著者の劉嘉雨氏は、台中県・土牛小学校の同級生とともに中学校進学から台湾少年工へ進路を切替え、厳しい選抜試験を突破して公費留学の道を切り開く。日本では、零戦の操縦桿から動翼への操縦系統のワイヤ・ロープ張り、胴体結合部のナットへの割りピン取りつけ、操縦桿の操作を補助翼や方向舵に伝えるワイヤ・ロープ伝動作業などに従事する。劉氏はそれらの作業について驚くほど克明に記している。

本書は、2016年に故人となった劉氏が日本語でつづった遺書ともいうべき手記。慣れない寒さや食糧不足、激しい空襲にさらされるも、助け合いながら懸命に生きた台湾少年工たちの仕事ぶりや日常をつづる貴重な記録であり、忘れてはならない日本と台湾の歴史だ。

劉嘉雨(りゅう・かう)
1931年、台湾に生まれる。1944年、高座海軍工廠勤務。1946年、高座海軍工廠解散、帰国。1953年、台湾肥料会社新竹工場勤務。1991年、高座日本語塾設立、塾長を務める。2016年10月17日歿。

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【潮書房光人新社 発行:2018年9月 定価:1,944円(税込) 四六判・上製・168頁】

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