日華懇の古屋圭司会長(左)から決議文を手渡される張仁久・駐日副代表

今年の世界保健機関の年次総会(WHA)は5月21日からスイスのジュネーブで開催される。それに先立ち、超党派でつくる国会議員連盟の「日華議員懇談会」(古屋圭司会長)は3月22日に台湾の世界保健機関WHAへのオブザーバー参加支持を決議した。決議文は台北駐日経済文化代表処の張仁久副代表に手渡されたという。中央通信社の記事を下記にご紹介したい。

日本が台湾の世界保健機関(WHO)へのオブザーバー参加を初めて支持したのは2002年5月14日のことだった。また、今年の1月22日から27日まで、スイスのジュネーブで開かれたWHOの第142回執行理事会において、米国は「台湾が今年、総会に招請されることを願っている」と述べ、日本も「空白地帯をつくるべきではない」と発言し、間接的に台湾の参与を支持している。


日本の議員連盟、台湾のWHO総会参加支持を表明 駐日副代表に決議文贈呈

【中央通信社:2018年3年22日】

日本の超党派国会議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の古屋圭司会長は22日、東京都内で総会を開き、世界保健機関(WHO)年次総会への台湾のオブザーバー参加を支持する決議文を台北駐日経済文化代表処の張仁久副代表に手渡した。台湾は2009年から8年連続でオブザーバー参加を続けてきたが、昨年の総会には中国大陸の圧力により招請されず、出席できなかった。外交部(外務省)や衛生福利部(衛生省)は今年の出席を目指し、各方面で準備を進めている。 

張副代表はあいさつで、昨年のWHO総会開会に際し、日本政府や当時の日華懇会長の平沼赳夫氏、古屋氏から台湾の参加支持が表明されたことに触れ、今年も古屋氏の尽力によって台湾への支持が決議されたことに感謝を示した。 

決議文では、有効的な防疫対策のため、世界的な衛生医療協力は極めて重要であるとし、台湾のオブザーバー参加は不可欠だと言及された。 

今年1月にスイス・ジュネーブで開かれたWHOの執行理事会では、米国やハイチ、スワジランドなどの代表によって台湾の総会参加支持が表明された。日本の代表も「空白地帯をつくるべきではない」として間接的に支持した。