署名した友好交流協定書を交換する山形市の佐藤孝弘市長(左)と台南市の李孟諺・代理市長(台南市政府のHPより)

去る12月6日、山形市内において山形市と台南市が「山形市と台南市との友好交流促進に関する協定」の締結式を行い、佐藤孝弘(さとう・たかひろ)山形市長と台南市の李孟諺市長が協定書に署名しました。心から祝意を表し、下記に関係写真を多数使って協定締結を伝える中央通信社の記事をご紹介します。

ちなみに、山形県は昨年(2016年)5月18日に高雄市と「友好協力覚書」を締結し、続けて8月9日には宜蘭県と「友好都市提携協力覚書」を締結していますが、県内の自治体で台湾の自治体と姉妹都市や友好都市を提携するのは山形市が初めてです。

また、この山形市と台南市の協定により、今年に入ってからの日台の都市間提携は15件目となり、初の1979年以来、これまで年間提携数がもっとも多かった昨年の14件を越しました。日台の絆はますます強くなり、交流は深化しています。

1)01月11日 熊本県と熊本市が高雄市と「友好交流協定」を締結
2)01月13日 大分県竹田市と高雄市田寮区が「観光文化友好交流都市協定覚書」を締結
3)02月08日 福岡市と台北市が「起業支援交流覚書」を締結
4)02月09日 中津市と台中市が「自転車旅行と観光交流の促進に関する協定」を締結
5)02月10日 三重県と台中市が「国際交流促進覚書」を締結
6)02月17日 栃木県と高雄市が「経済と教育分野における友好協力覚書」を締結
7)02月21日 宮崎県と新竹県が「友好都市交流協定」を締結
8)04月28日 呉市と基隆市が「姉妹都市」を締結
9)05月20日 和歌山市と台北市が「交流促進覚書」を締結
10)06月01日 愛媛県と台中市が「友好交流覚書」を締結
11)06月24日 富士宮市と台南市が「友好交流都市協定」を締結
12)09月29日 尾道市と台中市が「友好交流覚書」を締結
13)10月05日 宮崎県と桃園市が「友好交流協定」を締結
14)10月13日 岐阜県飛騨市と嘉義県新港郷が「友好都市」を締結
15)12月06日 山形市と台南市が「友好交流促進協定」を締結


台南市と山形市が友好協定締結 観光など5分野で交流促進

【中央通信社:2017年12月7日】

台南市は6日、山形市と「友好交流促進に関する協定」を結んだ。締結式は山形市内で開かれ、李孟諺台南市長代理、佐藤孝弘山形市長が署名を交わした。今後は観光、経済、文化、教育、スポーツの5分野において交流を行い、友好関係の向上を図る。 

民間ベースにおける両市の交流の歴史は長い。1964年には当時の山形市長、故・大久保伝蔵氏の尽力により山形県日華親善協会が設立され、台湾との交流が始まった。1993年には台南市進出口商業同業公会(輸出入協会)と山形商工会議所が姉妹関係を結んでいる。このようなつながりから、山形市内にある国指定史跡山形城跡「霞城公園」の二の丸東大手門が、台湾ヒノキを使って復元されている。山形市によると、近年山形を訪れる外国人観光客のうち、台湾人が5割以上を占めるという。 

このような背景の下、昨年12月、当時台南市長だった頼清徳行政院長(首相)が友好協定の締結を提案。以来、双方で交流のあり方についての協議が進められ、今年合意に至ったという。頼院長は式典当日、ビデオの祝賀メッセージを寄せて両市の友好を祝福した。 

李台南市長代理は、正式に友好都市となった両市のパートナーシップはより確固としたものになるとし、官民問わず多様性のある交流が進むことに期待を示した。 

佐藤山形市長は、友好の深化と各分野での交流促進につながると喜んだ。