友好都市を締結した岐阜県飛騨市の都竹淳也市長(右二)と嘉義県新港郷の林茂盛郷長(左二)都竹市長のFacebookより

去る10月13日、岐阜県飛騨市と嘉義県新港郷が友好都市を締結しました。締結式は新港郷で行われ、都竹淳也(つづく・じゅんや)飛騨市長と林茂盛・新港郷郷長が調印したそうです。心からお祝い申し上げ、それを伝える台北駐大阪経済文化弁事処の記事と、実際に締結を行った都竹市長が自身のFacebook「都竹淳也飛騨市長の活動日記」に掲載した文章を下記にご紹介します。

飛騨市のホームページによりますと、新港郷とは平成6年から20年以上に渡って交流が続いているそうです。その交流の中心となってきた団体「新港文教基金会」代表の陳錦煌さんは、飛騨古川のまちづくりについて研究をしながら、台湾国内でその取り組みを紹介してきたそうで、10月に新港文教基金会の設立30周年の記念の節目を迎えるにあたり、その機会を活かし、自治体レベルでの友好都市提携の締結に至ったとのことです。

今回の都市間提携は、10月5日の宮崎県と桃園市が「友好交流協定」締結に続くもので、今年13番目の締結となります。
 
1)01月11日 熊本県と熊本市が高雄市と「友好交流協定」を締結
2)01月13日 大分県竹田市と高雄市田寮区が「観光文化友好交流都市協定覚書」を締結
3)02月08日 福岡市と台北市が「起業支援交流覚書」を締結
4)02月09日 中津市と台中市が「自転車旅行と観光交流の促進に関する協定」を締結
5)02月10日 三重県と台中市が「国際交流促進覚書」を締結
6)02月17日 栃木県と高雄市が「経済と教育分野における友好協力覚書」を締結
7)02月21日 宮崎県と新竹県が「友好都市交流協定」を締結
8)05月20日 和歌山市と台北市が「交流促進覚書」を締結
9)06月01日 愛媛県と台中市が「友好交流覚書」を締結
10)06月24日 富士宮市と台南市が「友好交流都市協定」を締結
11)09月29日 尾道市と台中市が「友好交流覚書」を締結
12)10月05日 宮崎県と桃園市が「友好交流協定」を締結
13)10月13日 岐阜県飛騨市と嘉義県新港郷が「友好都市」を締結


岐阜県飛騨市と嘉義県新港郷が10月13日に締結

【台北駐大阪経済文化弁事処HP:2017年10月16日】

岐阜県飛騨市と嘉義県新港郷は、10月13日新港郷にて締結した。嘉義県副県長・呉芳銘氏立会いの下、それぞれ飛騨市長の都竹淳也氏と新港郷郷長の林茂盛代表が、友好都市提携協定を締結した。

双方は、行政、観光、科学技術、芸術、文化、スポーツなど様々な分野に於いて、積極的な交流と協力を行う。


10月13日(金)、その1。台湾・新港郷2日目です。

<新港奉天宮 8:00〜>

朝8時過ぎから、まずは新港奉天宮へ参拝。海の神である媽祖を祀る寺院で、今日の飛騨市と新港郷との友好都市提携が順調に進むようにということで、関係者とともにお参りしました。長い線香を掲げ、三拝する中国寺院のスタイル。また、名前を呼ばれて、順次捧げ物を奉る儀式も行いました。

この新港奉天宮には今年2月の訪問時にも来たのですが、シンガポール在住中によく行ったシアンホッケン寺院と祭神も寺院の構造もよく似ていて、とても親しみがあります。こうした信仰はとても興味深いものがあります。

<飛騨市と新港郷との友好提携調印式 9:30〜>

新港郷の市役所にあたる新港郷公所での友好都市提携調印式です。新港郷と飛騨市は、古川町時代の平成6年に台湾の行政院文化建設委員会の日本視察団が偶然に飛騨古川を訪れたご縁がきっかけで、以降、新港郷のまちづくりに取り組んで来た新港文教基金会と飛騨市観光協会、古川祭保存会との間で、活発な民間交流が続けられて来ました。今年で23年になります。

平成18年には、台湾の小学校4年生の国語の教科書に飛騨古川のまちづくりが紹介されるまでになりました。私が市長になってからも、6回にわたって新港郷からのお客様をお迎えしています。

これだけの分厚い関係があることを踏まえて、自治体間同士の付き合いへと発展させ、さらに幅広い交流にしていこうと今年2月に私も新港郷を訪問し、市長に相当する林茂盛郷長と友好都市提携に向けた方向性を確認し、今回の友好提携が実現するに至りました。

新港郷公所に到着すると、まずは、新港郷立幼児園の子どもたちによる歓迎の踊りで出迎えを受けました。小さい子どもたちが元気に踊る姿は本当にかわいいですね。とても心のこもったおもてなしです。

続いて式典へ。新港郷の主だった役職者だけでなく、嘉義県の議員さん、新港郷の中の村長さん方など、100名近い参加者でした。飛騨市側からは、葛谷議長、中嶋副議長に加え、シンポジウムの演者である柳七郎さん、山田拓さん、村坂有造さん、飛騨市観光協会の池田会長、古川祭保存会の駒会長代理ほか皆さんが参加されました。

林郷長のあいさつに続いて、私からご挨拶し、今回の友好都市提携が両地域間の新たな歴史を開くこと、台湾と日本の自治体間交流のモデルとなるような取り組みをしていきたいことなどをお話ししました。

今回は、新港郷のある嘉義県の副県長(副知事)もおいでになり、飛騨市の葛谷議長とともに、立会人を務められました。

友好都市提携協定書にサインした後、友好記念品の交換。飛騨市からは千鳥格子の技術を使った庁舎サインと、郷長室用に飛騨絵馬をお贈りしました。

新港郷からは、当地の伝統工芸である「交趾(コーチ)焼き」の飛騨市庁舎サイン、市長室サインなどをいただきました。とてもステキな仕上がりで、すばらしいもの。新港郷の人間国宝級の職人の方が作られたものです。帰国後、庁舎玄関に掲出する予定です。

式典に引き続いて、新港郷の交流の礎を築き、今も中心的な役割を果たしておられる新港文教基金の陳錦煌理事長に、表彰状と、「飛騨市国際交流大使」の第1号の認定書をお渡ししました。

台湾政府の閣僚級のポストも務められたことのある実力者である陳理事長は、穏やかながら、熱意にあふれた方で、本気で新港郷のまちづくりに取り組まれると同時に、飛騨市との交流に尽くされてきた功労者です。いい形で感謝の意を表すことができました。

終了後、新港郷公所の前で全員で記念撮影。メディアの取材も多く、注目されていることを実感しました。

<友好レセプション 12:00〜>

新港郷公所から歩いてすぐのローカルフードレストランで開催。大勢の参加者で大々的なレセプションでした。各テーブルに飛騨市の酒を持参したところ、大好評でした。若松様を唄い、各テーブルにご挨拶に回りとしましたが、皆さんの歓迎ぶりが伝わってきて、大変うれしい時間でした。

【Facebook「都竹淳也飛騨市長の活動日記」より】