覚書を締結した平谷祐宏・尾道市長(右)と林佳龍・台中市長(台中市政府のHPより)

9月29日、広島県尾道市と台中市が友好交流覚書を締結した。台中市政府で行われた調印式には平谷祐宏(ひらたに・ゆうこう)市長と林佳龍・市長が臨み、尾道市側は宮本寬・総務部長らが、台中市側は宋子正・外交部中部弁事処長や林依瑩・副市長、呂宗学・衛生局長、陳盛山・観光旅遊局長、王志誠・文化局長などが同席したという。

心から祝意を表しつつ、尾道市のホームページと台中市政府の市政新聞が関係写真とともに伝えているので下記にご紹介したい。

ちなみに、尾道市は昨年(2016年)12月22日に嘉義市と両市の青少年健全育成を目的とした「友好交流協定」を結んでおり、台中市で2件目。一方の台中市は林佳龍市長になってから積極的に日本の自治体と都市間提携を結んでいる。

・2015年11月27日、大分県と観光友好交流連携
・2016年09月08日、大分県と友好交流覚書
・2016年12月14日、青森県・平川市と友好交流協定
・2017年02月09日、大分県中津市と自転車旅行と観光交流促進協定
・2017年02月10日、三重県と国際交流促進覚書
・2017年06月01日、愛媛県と友好交流覚書

また尾道市と台中市の友好交流覚書締結は、今年の6月24日の静岡県の富士宮市と台南市による友好交流都市協定の締結に次ぎ、下記のように本年だけで11件目となり、昨年の14件に次ぐ多さとなっている。本会の調査によれば、日台間の都市間提携はこれで1979年以来68件目となり、2012年以降ちょうど50件目となった。

1)01月11日 熊本県と熊本市が高雄市と「友好交流協定」を締結
2)01月13日 大分県竹田市と高雄市田寮区が「観光文化友好交流都市協定覚書」を締結
3)02月08日 福岡市と台北市が「起業支援交流覚書」を締結
4)02月09日 中津市と台中市が「自転車旅行と観光交流の促進に関する協定」を締結
5)02月10日 三重県と台中市が「国際交流促進覚書」を締結
6)02月17日 栃木県と高雄市が「経済と教育分野における友好協力覚書」を締結
7)02月21日 宮崎県と新竹県が「友好都市交流協定」を締結
8)05月20日 和歌山市と台北市が「交流促進覚書」を締結
9)06月01日 愛媛県と台中市が「友好交流覚書」を締結
10)06月24日 富士宮市と台南市が「友好交流都市協定」を締結
11)09月29日 尾道市と台中市が「友好交流覚書」を締結


台湾・台中市と友好交流覚書を締結しました

【尾道市ホームページ「カメラさんぽ(267):2017年9月29日」】

9月29日金曜日午前9時、台中市役所会議室において、尾道市と台中市の友好交流覚書の締結式が行われました。

台中市は、人口約278万人の台湾第2の都市で、町の規模は尾道市とは随分違いますが、台中市から是非尾道市と交流したいという申し入れがあり、尾道市としても、今後、サイクリングをはじめとして様々な分野での交流が期待できることから、このたび覚書の締結に至りました。

林佳龍(りん・かりゅう リン・ジャーロン)台中市長からは「台湾も高齢化が進んでおり、尾道の福祉施策は非常に参考になる。福祉分野にとどまらず、観光、経済など幅広い交流を期待している。」と挨拶があり、平谷市長は「この覚書の締結を契機に、友好の絆が固く結ばれることを願っている。」と述べました。