会談終了後、玄関前に集結したメディアの前に現れた李登輝総統と頼清徳院長(李登輝基金会提供)

李登輝総統は昨日午前、自宅に頼清徳・行政院長の訪問を受けた。1時間にわたって国政などについて懇談し、その後は頼院長とともに記者の囲み取材にも応じられた。

李登輝基金会が9月9日に開いた今年の募金晩餐会の冒頭、李総統は頼院長について「まだ若い上に物事を実行に移す力もある人材だ」と讃え、「台湾独立を掲げる頼氏が果敢にも中央政府に赴き、蔡英文総統を支えることになった」として、出席していた呂秀蓮・元副総統や時代力量の黄國昌・主席などに協力するよう呼び掛けたが、この囲み取材でも「誠実で得難い人材だと称賛し、『ぜひ応援してやってほしい』と笑顔で呼び掛けた」という。

台湾の電力不足解決 日本の経験を参考に=李登輝氏

【中央通信社:2017年9月24日】

頼清徳行政院長(首相)は24 日午前、国政について教えを乞うため、李登輝元総統(94)の台北市内の自宅を訪問した。約1時間にわたる面談を終え、手を取り合って出てきた2人は、記者団の囲み取材に応じた。頼氏によると、李氏は、台湾が経済発展の窮地を乗り切るためには、企業に投資を呼び掛けるための鍵となる電力問題を解決することが先決だとアドバイスし、日本の再生可能エネルギー発展に関する取り組みなどについて語ったという。頼氏は、「すべて貴重な経験だ」と感謝を示した。

頼氏は、李氏は台湾最初の総統直接選挙で選ばれた総統であり、台湾の民主主義を大きく進歩させただけでなく、経済も飛躍的に成長させたとして、国政運営の大先輩への尊敬の念をあらわにした。

李氏は、頼氏の台南市長時代の功績を称えるとともに、個人としても誠実で得難い人材だと称賛し、「ぜひ応援してやってほしい」と笑顔で呼び掛けた。