日台間の緊密性は姉妹都市や鉄道同士の提携数や修学旅行(教育旅行)に現れているが、双方の訪問者数にも現れてくる。

台湾観光局(会長:葉菊蘭・元行政院副院長)が1月17日に公表したところによると、2016年の日本からの訪台者数は189万5,702人だったという。2015年は162万7,229人だったから、約27万増え、前年比16.5%増となり過去最高となった。嬉しいことだ。

中国と韓国を訪問する日本人はまだまだ多いものの、日本政府観光局(JNTO)の統計によると、中国へは2012年に351万8,153人だったが2015年は249万7,700人と100万人減り、韓国へも2012年の351万8,792人が2015年には183万7,782人となり168万人も減っている。激減と言ってよい。これは、高校生の台湾への修学旅行数の著しい増加と、中国・韓国への激減現象とよく似ている。

ちなみに、台湾からの訪日者数は2016年が416万7,400人で2015年の367万7,075人から約49万人も増えている。台湾も過去最高だった。

また、東日本大震災が起こった2011年から2016年までの過去6年間の日本からの訪台者数と台湾からの訪日者数は下記のとおり。

◆日本からの訪台者数
 2011年:129万4,758人
 2012年:146万5,753人
 2013年:142万1,550人
 2014年:163万4,790人
 2015年:162万7,229人
 2016年:189万5,702人

◆台湾からの訪日者数
 2011年:99万3,974人
 2012年:146万5,753人
 2013年:221万821人
 2014年:282万9,821人
 2015年:367万7,075人
 2016年:416万7,400人

◆台湾観光局:月別日台往来旅客統計表


台湾、16年日本人は16.5%増の190万人、17年は220万人へ

【トラベルビジョン:2017年2月8日】

台湾観光局によると、2016年の日本人訪問者数は前年比16.5%増の189万5702人となり、目標としていた10%増を大きく上回るとともに、過去最高を記録した。月別では9月と12月が8%台の伸びに留まったものの、その他はすべて2桁増に。最も伸び率が高かったのは8月で、30.3%増の18万7065人だった。

同局は昨年11月に、17年から開始する色をコンセプトに観光地をアピールする新たなプロモーション「Meet Colors!台湾」を発表。長澤まさみさんを起用したテレビCMの放送も開始している。同プロモーションでは日本人旅行者が集中している台北に加えて、地方を訴求する考えで、17年の日本人旅行者数は220万人をめざすという。