日本政府は明治節の今日、「秋の叙勲」を発表し、台湾からは下記の3名が受章された。ここに心より祝意を表したい。なお、功労概要と主要経歴は外務省が発表した資料に依るものである。

20161103-01
呉阿明(92歳) 旭日重光章

現 自由時報発行人兼董事長
元 台北県・台北市議会議員
台湾における日本社会の紹介及び対日理解の促進に寄与

20161103-02
羅福全(81歳) 旭日重光章
元 亜東関係協会会長
(社)台湾安保協会名誉理事長
日本・台湾間の友好関係強化及び相互理解の促進に寄与

20161103-03
董烱煕(80歳) 旭日小綬章

現 台日商務交流協進会副理事長
現 能率集団総裁
元 佳能企業株式会社董事長
日本・台湾間の経済関係の強化及び相互理解の促進に寄与

呉阿明氏は台湾最大の発行部数を誇り、「台湾優先、自由第一」をモットーに掲げる自由時報の発行人兼董事長で、毎日必ず出社し、翌日の社説原稿に目を通してから帰宅するのが常だという。

羅福全氏は2000年から2004年まで台北駐日文化代表処代表(駐日大使に相当)を務められた。奇しくも11日から開催される第26回・日本李登輝学校台湾研修団では「日本と台湾のはざまを生きて」と題して講演していただくこととなっている。

董烱煕氏は台湾キヤノン創業者で、元早稲田大学台湾校友会会長、現在は日台間の経済交流を推進する「台日商務交流協進会」の副理事長を務められている。

台湾人に対する叙勲は長らく途絶えていたが、2005年の春の叙勲からが復活し、蔡茂豊氏((台湾日本語教育学会元理事長)が旭日中綬章を受章して以来、今年の春までに42人が受章している。今回の秋の叙勲で3人が増え45人となった。

なお、今上陛下が御自ら勲記と勲章を授けられる「大綬章等勲章親授式」は11月8日の午前10時30分から皇居にて行われる。また、安倍晋三総理から勲記と勲章を授けられる「重光章等勲章伝達式」も同日午後 3時分から皇居にて行われる。羅福全氏はこの勲章伝達式に臨むと仄聞する。

改めて受章された3名の方に心から祝意を表したい。

◆【更新】台湾の叙勲者一覧【2005年春~2016年秋】 2016年11月現在