調印を終え、握手する両団体の代表者(時事通信の報道より)

日本と台湾では様々な分野で提携関係が進んでいる。JISマーク認証やISO認証などの表示普及に努める一般財団法人日本品質保証機構と台湾の金属工業研究発展中心という日台の専門機関同士が10月13日、製品認証における相互協力に関する覚書に調印したという。

一般にはあまりなじみのない分野だが、家電製品などの品質を向上させ、競争力を育む上では欠かせない分野だという。これもまた日台の礎を支える重要な提携だ。心からお祝いしたい。


台湾・金属工業研究発展中心(MIRDC)との相互協力に関する覚書に調印

【日本品質保証機構:2016年10月24日】

一般財団法人日本品質保証機構(本部:東京都千代田区、理事長:小林 憲明)は、2016年10月13日(木)、台湾の金属工業研究発展中心(以下、MIRDC)と、日本と台湾の製品認証における相互協力に関する覚書に調印しました。調印は、当機構 本部において行われました。

調印式は、台湾・日本双方の立会人をお迎えして行われました。

台湾を代表して、台湾経済部工業局副局長の蕭振榮様(Mr. Hsiao, Chen Jung)より、「今回の覚書調印は台湾の家電や鉄鋼関連企業の知名度向上のための大きな一歩であり、調印によって、台湾、日本間の協力関係をさらに広げていきたい。」とご祝辞をいただきました。

また、日本を代表して、公益財団法人交流協会専務理事の舟町仁志様(Mr. Funamachi, Hitoshi)より、「昨今、台湾企業による日本の認証制度に対する関心が高まっており、今回、日台の専門機関の間で、MOUが締結されたことは、双方にとって非常に意義深いものである。さらに、双方の連携強化は、日本の製品認証を台湾において普及させることや、ひいては台湾企業の発展に貢献することにつながると期待できる。」とご祝辞をいただきました。

覚書には、当機構とMIRDC間での、次のような協力内容が含まれています。

台湾と日本の製品認証の普及にあたっての相互協力

当機構、MIRDCが開催するセミナーへの相互協力

相互協力に必要な技術交流  ほか

当機構は、前身であるJMI(財団法人日本機械金属検査協会)当時、MIRDCとの技術交流を行っておりました。

今般、当機構とMIRDCが覚書に調印したことを機に、これまで以上に、台湾企業の製品の品質向上、競争力向上のため、より多くのサービスを提供してまいります。

当機構は、電気製品の認証等において、すでに日本と台湾の「電気製品分野の日台民間相互承認取決め(日台MRA)」に基づく「商品検験法」の適合性評価機関として、台湾経済部標準検験局(BSMI)より認定を受けています。

【一般財団法人日本品質保証機構(JQA)】
1957年(昭和32年)設立。JISマーク認証やISO認証、電気製品・医療機器の認証・試験、計測器の校正を行う日本の第三者機関。JISマーク認証では、溶融スラグ・廃棄物由来の固形化燃料(RPF)、再生重油をはじめとする循環型社会の実現に向けたリサイクル製品、住宅用電動介護用ベッドをはじめとする高齢化社会の進展に対応した福祉用具など、従来のJISマーク表示制度の対象にはなかった新たな分野の認証にも迅速に対応し、幅広い分野でのJISマーク表示の普及に努めている。